ベテランゴルファーも意外とできてない!? 「バンカーならし」正しいレーキの使い方

バンカーからショットした後には必ず「レーキ」でならす。ゴルファーであれば誰もが知っているマナーですが、正しくバンカーをならすことができている人はどれだけいるでしょう。正しいレーキの使い方とは?

レーキはなるべく水平にして使う

 ゴルフコース内には多くの「バンカー」が点在しています。池などと同じ「ハザード(障害物)」の一種で、形状や大きさ、深さはそれぞれ異なりますが、基本的には、凹地の中に大量の砂が敷き詰められた場所を指しています。

全英オープンも開催されるロイヤルリザム&セントアンズのコース管理スタッフもかがみ込むようにしてレーキを水平に近く使っている(写真は今年の全英アマ) 写真:Getty Images

 このバンカーからショットを打つ際は、基本的にボールと砂を一緒に飛ばしていくことが多いです。ヘッドを打ち込んだ部分に大きな凹みができることもありますし、歩いた際に足跡もつくでしょう。こういった跡は、バンカー付近に設置されている「レーキ」という道具を使って、修復することがマナーとされています。

 このマナー自体は、初心者ゴルファーであっても知っているかもしれませんが、正しいならし方や手順までは詳しく知らない人が多いかもしれません。バンカーをキレイにならすための方法をクラフトマン兼スイングコーチの関浩太郎氏に聞きました。

「レーキは立てて使うと砂を多く持ってきてしまうので、かえって砂の凸凹が大きくなってしまいます。なるべくレーキを地面と水平に寝かせながら、凸凹をサラサラとならすように動かしていきます。大きな凹みに対しては少しレーキを立てるようにして砂を持ってきますが、足跡程度であれば水平にならせば十分平らになってくれます。レーキを押す時は力を入れて、引く時はあまり力を入れないのがキレイに均すコツです」

「バンカーは砂をならして平らにしておかなければ、場所によって極端にショットの難易度が変わり、後続でプレーする組の人に不利益が生じてしまいます。例えば砂の状態が均等でないと、スタンスを取った足元は砂が多く柔らかいが、ボールの付近は砂が薄く硬かった……といったことにもなりかねません。後続組に迷惑をかけないためにも、バンカーをならす正しい手順を覚えていただきたいです」

 このように、バンカーの砂は、プレーの公平性を保つためにも常になるべく均等な高さに揃えておく必要があります。そのため、ただ自分の足やショットの跡を埋めればいいというわけではなく、バンカー全体のバランスを見てならすのが理想と言えるでしょう。

バンカーにどこから入るかも大切

 関氏は、ならす以前にバンカーへの入り方から間違えているケースも多いと話します。

「特に初心者ゴルファーに多く見られますが、バンカーのアゴ、崖のようになっている部分から出入りするのは極力避けるべきです。バンカーのアゴは、下っていくに連れてスロープ(傾斜)がゆるやかになるように砂が整備されています。これはバンカーのアゴを直角に造ってしまうと、ボール位置によっては脱出がほぼ不可能になってしまうからです」

「バンカーのアゴから足を踏み入れるとスロープを削りながら降りるような形になり、ショット後に砂をならす際も、キレイに整えるのが難しくなってしまいます。そもそもマナー違反でもありますので、バンカーには低い部分から出入りするようにしてください」

 この他にも、アゴを避けた中で最もボールに近く足跡を少なくできる位置からバンカーに入るなど、砂の状態を極力変えないように配慮することも大事になります。バンカーはコースをプレーする全員が共有する場所ですから、正しい手順やマナーを知っておくことが大切です。

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