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- キャディバッグ運搬カートのメロディー なぜ「エリーゼのために」ばかりなのか?
ゴルフ場の車寄せに到着したキャディバッグを、スタートホールのあるキャディマスター室前まで運んでくれる「キャディバッグ運搬カート」。衝突事故などを防止するために音楽を流しながら動くのが特徴ですが、その曲はほとんど「エリーゼのために」。何か理由があるのでしょうか?
初期設定が「エリーゼのために」になっているから
先日プレーしたゴルフ場のキャディバッグ運搬カート(玄関前からマスター室前までキャディバッグを乗せて運搬するカート)の移動中のメロディーが新世紀エヴァンゲリオンのオープニング曲の「残酷な天使のテーゼ」だったので、ものすごくビックリしました。なぜなら、そんなキャディバッグ運搬カートを見たことがなかったからです。
キャディバッグ運搬カートのメロディーの定番と言えば、ベートーベンの「エリーゼのために」です。ほとんどのゴルフ場が「エリーゼのために」なので、「なんでキャディバッグ運搬カートのメロディーは『エリーゼのために』なのだろう?」と思っていました。
その謎を解明する絶好の機会だと思いましたので、「このゴルフ場のキャディバッグ運搬カートのメロディーはどうして『残酷な天使のテーゼ』なのですか?」と聞いてみました。
その質問に対する答えは「支配人がエヴァンゲリオン好きだから」というものでした。この答えを聞いて、さらに疑問が湧きます。「好きだからという理由だけで、曲を自由に選べるの?」ということです。
そこから先は支配人じゃないと分からないということでしたので、後日改めて取材をさせてもらいました。
支配人によると、「カート屋さんが何かのタイミングでメロディー基板を交換してくれたときにエヴァンゲリオンの曲が入っていたので、ディップスイッチという内部基板の設定を変更してエヴァンゲリオンの曲にした」とのこと。この説明も今イチよく分かりません。
実は支配人が休みだった日にキャディバッグ運搬カートの内部基板を見せてもらいました。そのときリストにあったのは「かっこう」「愛のロマンス」「アニーローリー」「ローレライ」「グリーンリーブス」「村のかじや」「さくらさくら」「エリーゼのために」の8曲でした。
そしてメロディースイッチが3つあり、すべてをオンにすると「エリーゼのために」、すべてをオフにすると「かっこう」が選択される仕組みになっていることが分かりました。
おそらく初期設定がスイッチオンの「エリーゼのために」なので、ほとんどのゴルフ場は初期設定のまま使っているのでしょう。
カートの型式を更新したときに曲を変更
それ以上のことはゴルフ場では分かりませんでしたので、キャディバッグ運搬カートのメーカーに問い合わせてみました。メーカー担当者の説明は次のとおりです。
「メロディー基板を交換してくれたという表現は、メーカーの認識としては適切ではありません。以前の型式のカートは『エリーゼのために』が初期設定で入っていましたが、型式を更新したときに曲目を変更しました。その8曲の中にエヴァンゲリオンのテーマ曲が入っています」
ゴルフ場とメーカーで多少の意見の相違はありますが、これで話がつながりました。そうなるとエヴァンゲリオンのテーマ曲以外にどんな曲が入っているかも気になります。
「その時代に流行った曲と言いますか、『曲を耳にすればみなさん分かるでしょう』というような代表的な曲が入っています」
「たとえば『世界に一つだけの花』ですとか、『ガンダム』、『ドラゴンクエスト』や『踊る大捜査線』、『サザエさん』などです」
どれもキャディバッグ運搬カートのメロディーとして流れていたら、面白いと感じる曲ばかりです。なんでこれらの曲を使っているゴルフ場がほとんどないのでしょうか。音声つきの動画を撮影してSNSで投稿したらバズりそうです。
また、以前の型式を使用しているゴルフ場も、たとえば春は「さくらさくら」、夏は「かっこう」といった具合に、季節ごとに曲を変更したら話題になるかもしれません。
せっかく8曲も入っているのですから、うまく活用してゴルファーを楽しませてくれるゴルフ場が増えてほしいと感じました。
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