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- 渋野日向子は「よっちゃんイカ」大里桃子は「ビーフジャーキー」!? プレー中の間食は“歯ごたえ”第一な理由
優勝した全英女子オープンで駄菓子を口にする姿が話題になった渋野日向子をはじめ、女子プロがプレー中に間食をしている様子をよく目にします。小腹を満たすだけでなく、どうせ食べるなら“歯ごたえ”を重視するのがいいようです。
筋力、集中力、安定感…“噛む”力でゴルフ力がアップ
野球やサッカー、バスケットボールなどのプロスポーツの中継を見ると、ガムを噛んでいる選手をよく見ます。それは、“噛む”ことがパフォーマンスアップにつながることを知っているから。

具体的にどうつながるのか知りたい、という人のために、大里桃子プロをはじめ、多くのアスリートを指導しているアスリートフードマイスターの石村智子氏に、スポーツ時に“噛む”ことでどんな効果があるのかを聞いてみました。
集中力・判断力アップ
よく噛むことで脳が活性化することが、科学的に証明されています。それにより、集中力や判断力が上がることも分かっています。また、セロトニンが増加し、リラックス効果やストレス軽減にも貢献します。
筋力アップ
例えば、重いものを持つときなど、つい歯を食いしばっていませんか? 上下の歯を食いしばるとその力が脳に伝達され、下半身や背中、胸の筋肉の運動量が増加することが分かっています。
重心が安定
噛むことで、首の筋肉に力が入り、首が安定します。首の安定は重心の安定にもつながり、パフォーマンスが向上します。たとえばゴルフなら、アドレス時に噛むことで、スイングの安定につながります。
このように、噛むことはスポーツ時のパフォーマンスにいいことばかり。ですが、プロを含め、ゴルフシーンでガムを噛む人はあまり見かけません。おそらく、ゴルフのマナー的に、ガムを噛む=クチャクチャする、というイメージがあり、人に不快感を与えそうだと遠慮している人が多いからではないでしょうか。
以前、本サイトで実施したアンケートでは、7割の一般ゴルファーが「プレー中にガムを噛むのはマナー違反だと思わない」という結果が出ましたが、実際に自分が噛むとなると躊躇してしまうのかもしれません。
駄菓子でパフォーマンスアップと栄養補給の一石二鳥
でも、せっかくの“噛む力”をみすみす放棄するというのももったいないですよね。もちろん、何も口に入れずとも噛むことはできますが、やはり噛みづらいもの。そこでおすすめしたいのが、ガム以外の食品です。
以前、渋野日向子プロが試合中にいろいろな駄菓子を食べることが大きな話題になりましたが、この効果を知ってか知らずか、渋野プロが食べていたのは駄菓子とはいえスティック状のタラのすり身や干したイカ、グミ、酢昆布やカリカリ梅など、どれも歯ごたえのあるものばかり。
これらは全部、おすすめです。
その他、コンビニで気軽に手に入るものとして、グミやドライフルーツ、ナッツなどもいいでしょう。グミはさまざまな種類がありますが、“噛む”ことを考えれば、なるべく硬いものを選びたいですね。
また、大里プロも食べている一口サイズのビーフジャーキーもおすすめです。
ゴルフは長い時間を要するスポーツなので、栄養補給という意味でもこれらのお菓子は推したいところ。カロリーが気になるという方もいるかもしれませんが、ちょこちょこ食べる量であれば問題ありません。
口の中に入れて噛めるものであれば、なんでも結構。好きな味を見つけて、楽しみながらパフォーマンスアップしてください。
監修:石村智子
管理栄養士、アスリートフードマイスター1級。大学ゴルフ部やプロゴルファーの食のパーソナルサポート。スポーツ栄養サイト『アスレシピ』でコラム&レシピ。月刊ゴルフ場セミナーでレシピ提案。ゴルフ場レストランメニュー開発などを行っている。自身も大のゴルフ好き。
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