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- 「ライが悪い」ってよく聞くけど正確な意味は? ゴルフで一番大事ってホント?
「ここはライが悪いから打ちづらい」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。では、そもそもライとは、ゴルフにおいて何を指し、どう影響するのでしょうか。
「ライ」とはゴルフボールのある地面の状況のこと
ゴルフのラウンドでは、練習場のように平坦で打ちやすい場所から打てることばかりではありません。特に、ゴルフを始めたばかりのビギナーの場合、ティーショットでボールを曲げてしまうことも日常茶飯事なので、フェアウェイから打てる機会はほとんどなく、斜面からのショットや芝の生い茂るラフからのショットが大半になる人も多いかもしれません。
そんな条件の悪い場所からのショットの際に「ここはライが悪いから打ちにくい」と表現することがあります。同伴者の発言やゴルフのテレビ中継などで「ライ」という言葉を何となく聞いたことがある人も多いでしょう。そもそも、ライとは具体的に何を指すのでしょうか? レッスンプロの村井良行氏に解説してもらいました。
「ライとは、ゴルフボールのある地面の状況を指し、芝の状況であったり、傾斜の有無だったりも含まれます。当然ながら、ライの良し悪しはショットに影響を及ぼすので、上級者の間では、日常的に使用されている用語のひとつです」
ライは英語で「lie」と呼ばれており、日本語に訳すと「(ものの置かれた)状態」という意味です。つまり、ライが良いというのは、「ボールを打ちやすい良い状態にある」ことを指します。特に、ゴルフ場は自然の地形を生かした設計になっていることから、練習場のような平坦な芝の上から打てることは少ないので、ライの良さを見極めることは重要になってきます。
ビギナーが最も苦労するのはベアグラウンドとラフ
また、ビギナーがミスしやすいライについて、村井氏は以下のように話します。
「フェアウェイでも、薄く芝付きが悪いところや林の中にボールが飛んでいってしまって、ベアグラウンドになっている部分からショットをする場合は、苦戦する人が多いです。また、夏場などの深いラフもミスにつながりやすいです」
ベアグラウンドとは、フェアウェイやラフのように芝が生えているのではなく、土がむき出しになっている部分を指します。天候によって状態が変わることも特徴のひとつで、雨でぬかるんでいるベアグラウンドからのショットは、難易度がさらに増します。
さらに、深いラフからのショットの場合、芝の抵抗に負けてクラブが振り抜けず飛距離が出なかったり、クラブのネック部分に芝が絡んでフェースが返ってしまい、ボールが極端に左に出てしまったりします。
そこまで深くないラフからは「フライヤー」と呼ばれる現象が起こる可能性もあります。フライヤーとは、クラブフェースとボールの間に芝が挟まることによって、スピンがかかりづらくなることで発生します。
フライヤーはある程度ヘッドスピードのあるゴルファーに起こりやすい現象であり、スピン量が減ってキャリーが伸び、ランも出やすくなるので、ボールが止まりづらく飛びすぎてしまいます。
ライが悪いときは目標方向の状況確認がなおさら大事
このような場面では、ライとシチュエーションをしっかりと考えることがポイントであると、村井氏は話します。
「ビギナーの場合は、ライがあまり良くないにも関わらず、フェアウェイウッドやユーティリティーを持って失敗するケースが多いです。ゴルフでは、ライが常に一番優先されるといっても過言ではありません。残りヤード数だけを確認して、その距離を飛ばせる番手を選んだものの、ライが悪くミスショットになるビギナーは非常に多いです」
「なので、まずライの状態を確認して、そのライから打てる最善の番手を選択することが重要です。たとえば、残り140ヤードのとき、本来なら7番アイアンで打つかもしれませんが、ラフから確実に脱出するためには、それよりも短い番手で打ったほうが確率が高い場合は、後者を優先するのが無難です」
「次にシチュエーションを確認します。自分が打とうとしている方向にバンカーや池などの障害物があれば、その手前に落とす、避けるような方向に打つなど、判断要素は増えます」
いくら練習場で真っすぐ打てるからといって、ラウンドでも真っすぐ打てるとは限らないのには、ライが大きく影響しています。また、フェアウェイからならクリアできる木やバンカー、池などの障害物につかまる可能性も増すので、それらを鑑みて、番手を選択したり、コースマネジメントしたりすることがゴルフの醍醐味であり、スコアを良くするポイントでもあります。
今までライをあまり気にしていなかったというビギナーは、ライごとにどのようなボールが出やすいのかなど特徴を把握しておくと、スコアアップにつながるでしょう。
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