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- 女性に対して偉そうなゴルファーは結構多い!? ゴルフ場を悩ますキャディーへのハラスメントの実態
ゴルフブームの到来で、一時は需要が落ちていた「キャディーつきプレー」の人気が再燃しています。しかし、今度は多くのゴルフ場で「キャディー不足」が発生、需要に対して供給が追いついていない状態が続いているそうです。
若いキャディーをホステスと勘違いしている人が多い
セルフプレーの普及により、ゴルファーがゴルフ場のスタッフと接する機会は以前と比べて減りましたが、それでもフロントやレストランなどでコミュニケーションを取ることがあります。
また、今でもキャディーつきプレー営業を貫いているゴルフ場も全国各地にありますから、そのような施設ではラウンドにキャディーが帯同します。
キャディー業務はグリーンのライン読みなど経験値が必要な場面もありますが、クラブを何本か持ってカートとボールの間を何度も行き来するなど体力勝負の側面もあります。そうすると若いキャディーが活躍できるチャンスが十分にあります。

ところが最近は若い女性がキャディーをやりたがらないそうです。その理由をゴルフ場関係者に聞いてみました。
「キャディーはお金が稼げる仕事だと思うのですが、ゴルフ場でセクハラを受けるスタッフの9割以上はキャディーさんです。しかも比較的若いキャディーさんですから、余計にキャディーのなり手がいないということもあるかもしれません」
「若いキャディーがつくと必ずスタート前に一緒に写真を撮り、いきなり腰や肩に手を回したりする人がいます」
「ここ最近は新型コロナウイルス感染拡大の影響であからさまな接触は減りましたが、セクハラ発言などは今でもあります。電話番号をしつこく聞いたり、『LINEを教えて』と言ってきたりする人もしょっちゅういます」
「これはセクハラになるかどうか難しいところですが、キャディーの下の名前を聞き、下の名前にチャンづけで呼んだりするのも内心では嫌がっている人も多いです」
「お客様の立場からすると、キャディーは指名制にしたほうがいいとおっしゃる方もいます。でも、ゴルフ場の立場としてはキャディーを指名制にすると平等性が崩れてトラブルが起きますから絶対にできません」
「お客様はフィーリングが合うキャディーさんのほうがいいに決まっているでしょうし、指名制にしたら個々の能力も伸びるとは思いますが、それこそキャバクラじゃないですけど『客を取った』『客を取られた』みたいなトラブルが起こるのは目に見えています」
セクハラだけでなくパワハラを受けることも多い
それとキャディーに限らず相手が女性だとエラそうにしゃべる男性がいまだにけっこういるそうです。
「予約の電話もクレームの電話も全部そうですけど、相手が女性だと高圧的になり、男性に代わるとトーンが下がる人がいます。特にクレーム対応のときは、男性が出ると落ち着くことが多いです」
「そういう人はキャディーにも同じような態度で接しますから、たとえばグリーン上でラインを読み間違えたときに『全然違うじゃないかよ』と大きい声で言ったりします。そうするとキャディーが萎縮していまいます」
こちらはセクハラというよりもパワハラというべきかもしれませんが、女性に対してハラスメント(嫌がらせ)行為を行なうゴルファーは想像以上に多いそうです。
かつてはキャディーに心づけを渡すゴルファーも多く、コース売店ではキャディーに渡すための洗剤などが売られていた時代もありました。
だが、今はそういった副収入も少なくなり、セクハラやパワハラを受けることもあるのであれば、若い女性のなり手がいなくなるのも当然です。逆に体力勝負でお金が稼げるのであれば、若い男性に向いている仕事なのかもしれません。
「私もそう思うのですが、キャディーが男性だと『なんで女性じゃないの?』と言ってくるゴルファーも一定数います。それとキャディー棟が女性向けの造りになっており、男性キャディーを受け入れにくいということもあります」
「ただ、ゴルフ場は慢性的な人手不足が続いていますから、いずれはそういったことも考えなければならないでしょうね」
ゴルフ場が地元の若い人たちの憧れの職場だった時代は終わりましたが、当時よりもゴルフというスポーツが若い世代に好まれる時代が到来しています。ゴルフ場で働きたい若者を再び増やすことがゴルフ場業界の今後の課題になりそうです。
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