月に4日だけルーティングを変更
今回は伊江島のコースを紹介する。
伊江島は沖縄本島北部の本部港からフェリーで30分の場所にある離島。
平坦な島の真ん中には「タッチュー」とも呼ばれている島のシンボルの城山という山がポツンと頭を出している愛らしい形の島である。

この島の北東の海岸の近くに伊江島カントリークラブがある。
普段は18ホール・パー58の、パー4が4ホールあるショートコースとして営業しており、海やタッチューを見ながらのラウンドはとても気持ちがよい。
実は、このコースは世界的に珍しいコースなのである。
何が珍しいのかというと、月に4日だけ、ルーティングを変更して9ホール・パー36を2周するロングコースとして営業しているのだ。
ラウンドするなら、ロングコースの営業日の前日に訪れてショートコースとしてプレーし、翌日に、ロングコースを楽しんでみてほしい。
ルーティングが変更されているので、ショートコース時のグリーン越えのティーショットや90度違うアングルからグリーンを狙うショットなど、普段できないゴルフを体験できる。
この話をすると、パー3を2つまとめてパー4にしていると思われがちだが、単純にそういうことでもなく、うまくルーティングしてまったく違うコースにしているなと感心させられる。
伊江島にあるもう1つの世界的に珍しいもの

そして伊江島にはもう1つ世界的に珍しいものがある。それは「イエラム サンタマリア」というラム酒。
一般的にラム酒は砂糖の副産物の廃糖蜜から造られる。しかし、伊江島のラム酒は、贅沢にもサトウキビの絞り汁をそのまま使用して造られるアグリコールラムという種類のラム酒で、世界でも数%ほどしか生産されていない貴重なラム酒なのである。
サトウキビのフレッシュ感を感じることができるので、ぜひ伊江島蒸留所を訪れて試飲してみてほしい。
幻の伊江島牛を食べることができるお店

伊江島の子牛は神戸牛や松阪牛の素牛として出荷されていて、伊江島で育てられる伊江島牛は年間に数頭ほどしか出荷されない幻の牛とも言われている。
潮風をうけたミネラルが豊富な青草を年中食べて育つ伊江島牛は上質な肉質になる。
そんな貴重な伊江島牛を「エースバーガー」では贅沢にハンバーガーで食べることができる。ハンバーガーは、もちろんおススメだが、ぜひ牛丼も食べてもらいたい。
「ハンバーガー屋さんで牛丼?」と思うかもしれないが、エースバーガーは沖縄そばやカツ丼などもある島のレストランなのだ。
牛丼というと薄い切り落としの牛肉をイメージするのだが、こちらの伊江島牛を使用している牛丼は、肉厚で食べ応えがある。
そして忘れずに一緒にオーダーしてほしいのは沖縄のステーキハウスで必ず見かける白いスープ。沖縄県内あちこちで白いスープを飲んできたが、エースバーガーの白いスープが一番おいしいと思う。
沖縄県内のゴルフ場を紹介してきたこの連載も次回で最終回。次回は沖縄本島から東に400キロの海上に浮かぶ離島の中の離島、南大東島のゴルフコースを紹介する。
案内人・芝鳥のぶあま
ゴルフトラベラー。自称「ゴルフのためなら世界中どこでも行く食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー」。日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニアで、世界中をゴルフ旅している。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファーで典型的なエンジョイゴルファー。