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- 実はメリットだらけのスループレー でも「大歓迎!」とは言えないゴルフ場の切実な理由とは?
海外では、休憩なしで18ホールを回る「スループレー」が一般的です。日本ではラウンドの合間に昼休憩をとるのが慣例になっていますが、一時期はスループレーが多く実施されていたようです。
時間を有効活用できるスループレー
海外のゴルフ場では、18ホールを休憩なしで回る「スループレー」が基本のスタイルになっていて、プレー中に軽食などをつまみながらゴルフを楽しむ人が多く見られます。

一方、北海道や沖縄県を除く日本国内のゴルフ場では、ハーフターンで昼休憩をとるのが慣例になっています。
昼休憩は40分~1時間ほどで、ゴルファーはそのタイミングで昼食をとったり、体を休ませたりして後半のラウンドに備えます。
なお、北海道と沖縄県では、気候の関係からゴルフ場がクローズになる時期もあり、なるべく多くの人がスムーズにラウンドを回ってゴルフを楽しめるよう、スループレーが基本とされています。
スループレーは、かなり体力を消耗するように見えますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ゴルフ場の経営やコンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、スループレーのメリットについて次のように説明します。
「ゴルフはプレーのリズムが重要なスポーツです。安定したリズムでプレーすることは、いいスコアを狙うことにもつながります。その点、スループレーは途中でラウンドを中断することもないので、リズムを崩すことなくプレーが続けられます」
「また、昼休憩がないぶん、ゴルフ場での滞在時間が短いというメリットもあります。例えば、朝8時からラウンドをスタートした場合、お昼ごろにはプレーが終了するので、その後に仕事場へ行くこともできますし、帰路も渋滞に巻き込まれずに済みそうです」
「時間を有効活用できることで、ゴルフとそれ以外の予定が両立可能になるのが、スループレーのメリットの一つと言えます」
18ホールを回る場合、基本的に4時間弱の時間を要します。実際には、スタート前の準備やラウンド後の入浴、着替えなどの時間も加わるため、ゴルフ場には6~7時間ほど滞在することになるはずです。
さらに、ハーフターンの休憩が加わった場合では、プラスで1時間ほど見ておくのがいいでしょう。
基本的にゴルフ場は郊外に設置されているため、高速道路を使用して訪れるゴルファーも多く、ラウンド開始の時間帯によっては帰りが夕方になり、帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれることも少なくありません。
ゴルフ場での滞在時間が長ければ長いほど帰宅時間も遅くなってしまうため、スムーズに帰宅するためにも、スループレーは有効的と言えます。
ゴルフ場にとってはレストランも大事な収入源
前述したように、スループレーは海外で多く見られますが、飯島氏によると「一時期は、日本でもスループレーを実施するゴルフ場が多く見られた」と言います。
一体、どのような経緯でスループレーを実施するゴルフ場が増えたのでしょうか。
飯島氏は、その背景について次のように説明します。
「通常、ハーフターンの休憩時はクラブハウスに戻ることになります。そうすると、クラブハウス内は必然的に“密”の状態になりますし、そこで昼食をとることで、さらにコロナウイルス感染症のリスクが高まります」
「こうしたことから、コロナウイルス感染症が広く蔓延した時期には、感染症対策の一つとしてスループレーを実施するゴルフ場が多かったのです」
このように、一時期は多く見られたスループレーですが、最近では、再度ハーフターンで昼休憩を設けるゴルフ場が増えつつあります。飯島氏によると、そこには「ゴルフ場の収益性」が関係しているようです。
「ゴルフ場のプレー料金は、相対的に見て年々減額傾向にあるのが実情です。そうした中で、ゴルフ場が重要としている収入源がレストランでの飲食代です」
「スループレーでは、昼食をとらずにゴルフ場を後にすることになるので、客単価を上げることができません。そうした収益性の観点から、スループレーを再度廃止しているゴルフ場が増えているのです」
ゴルフ場のレストランのメニューやコースに設置されている自動販売機の飲料は、街中と比べて料金設定が高くなっています。そこには、ゴルフ場の収益を上げるという重要な目的があるのです。
そのため、コロナウイルス感染症が少しずつ縮小傾向にある昨今では、再びスループレーのプランが減少しつつあります。
ただ、前述したように、コロナウイルス感染症が蔓延する以前からスループレーが基本とされている北海道や沖縄県では引き続き、スループレーを楽しむことが可能です。
また、国内のゴルフ場グループ大手のPGMが運営するゴルフ場の中にも、宮城県宮城郡の「松島チサンカントリークラブ」や、茨城県行方市の「玉造ゴルフ倶楽部」など、スループレーを楽しめるゴルフ場がいくつか運営されています。
ほかにも、スループレーのプランを用意しているゴルフ場があるので、気になる方は実際に探してみるといいでしょう。
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