クラブハウス内の清掃や設備の修繕などを行なっている
11月になると北海道・東北エリアのゴルフ場は次々と冬季クローズ期間に入ります。
ゴルフは寒くてもプレー可能ですが、雪が積もったらプレー不可能です。スノーゴルフという雪上ゴルフイベントを企画するゴルフ場もありますが、基本的には雪が溶けるまで営業をお休みします。
冬季クローズするかどうかはゴルフ場の立地条件によって異なります。東北でも福島県の浜通りと呼ばれる太平洋沿岸エリア(いわき市など)は雪がほとんど降らないため通年営業を行ないます。
一方で、関東以南でも標高が高くて雪が積もったら溶けない地域のゴルフ場は冬季クローズします。また、雪が降るかどうかにかかわらず従業員の季節雇用の関係で毎年決まった時期から冬季クローズするゴルフ場もあります。
ただ、ゴルフ場のスタッフ全員が季節雇用というわけではありません。通年雇用のスタッフもいます。ゴルフ場としての営業を行なわない時期は何をしているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「冬季クローズ期間中は主に事務作業、クラブハウス内の清掃作業、設備の修繕作業などを行ないます」
「ゴルフ場は細かく分けると、総務、営業、フロント、マスター室、施設、リネン、レストラン、厨房、コース管理といった仕事があります。それぞれの仕事で冬季クローズ期間中の作業があります」
「総務・営業・フロントは顧客データの整理、会報の作成と発送、新年度チラシの作成と発送、競技日程表や競技規則の作成などを行ないます」
「マスター室は乗用カートのタイヤや部品などの点検・整備がメインになります。施設・リネンはクラブハウスや大浴場の清掃・修繕・各種機械メンテナンスなどを行ないます」
「レストラン・厨房は食品整理とレストランホールおよび厨房内の清掃です。コース管理はグリーン雪腐れ防止剤散布、機械整備、カート道路の修繕、コース内の暗渠(地下に埋設した水路)の工事などを行ないます」