ウッドは3年、アイアンは5年以上で誰でも進化が実感できる
ゴルフを始める際には、クラブやシューズ、ウエアなどさまざまな道具を揃える必要があります。

シューズや手袋は消耗しやすいので、シューズは年1回程度、グローブは年間で数回は買い替えるという人が多いかもしれません。しかし、ゴルフクラブの場合は、5~10年くらいは使用し続ける人も多いと思います。
グリップは消耗品のため、定期的に交換する必要がありますが、ヘッドやシャフトは、十年程度は問題なく使用することができます。そのため、ゴルフクラブを買い換えるタイミングが分からないというゴルファーも多いかもしれません。
では、ゴルフクラブを新しく買い替えるタイミングは、いつがベストなのでしょうか? クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「ゴルフクラブの性能面で言うと、ドライバーやユーティリティー、ウッド系であれば3年以上。アイアン系の場合は、5年以上前のモデルを使用しているのであれば、最新モデルのクラブに乗り換えたときに、初級者から上級者まで、進化を感じることができるでしょう」
「ミスヒットしたときの許容性だったり、ナイスショットしたときの飛距離だったりがかなり変わってくるので、やはり性能の良い最新のクラブを使用すればスコアは上がりやすくなります」
「中古クラブの購入を検討する際は、3年ぐらい型落ちしているクラブであれば定価の半額ぐらいで購入でき、性能的にも最新のクラブと比べて、ものすごく差があるというわけではないのでオススメです」
打球の方向性や高さはクラブのスペックを上げる判断材料になる
ゴルフが上達してきて、自身のヘッドスピードに対してシャフトが柔らかすぎるなど、現在使用しているクラブがアンダースペックになることも考えられます。その場合は、どのような現象が起きるのでしょうか?
「まず、オーバースペックのクラブは、ボールが右方向に飛びやすくなり、上がりづらくなるという特徴があります。一方、アンダースペックのクラブは、ボールが左にいきやすく、上がりやすくなるという特徴があります」
「もし、現在使用しているクラブが、当初は右方向にばかりボールが飛んでいたのに、徐々に真っすぐ飛ぶようになり、さらに左方向に飛ぶようになってきた場合は、ゴルフが上達してきて、クラブがアンダースペックになっているという可能性があります」
「そのため、ドライバーの場合はロフト角を10.5度から9.5度のものに変えてみる、アイアンの場合はカーボンシャフトからスチールシャフトに変更してみるなど、クラブのスペックを上げてみると良いでしょう」
このように、打球の方向性や高さは、クラブのスペックが自身の技術に対して、オーバースペックなのかアンダースペックなのか判断する一つの基準になります。
しかし、関氏はこうも付け加えます。
「オーバースペックすぎるクラブを使用することはお勧めできません。まれに、あえてオーバースペックのクラブを購入して、そのクラブを打てるように練習するという人がいますが、スイングを崩す原因になります。それならば、多少アンダースペックくらいのクラブを使用したほうが、ショットは安定しやすいです」
ゴルフが短期間で上達して、さらにスペックの高いクラブの購入を検討する際は、オーバースペックすぎるクラブを選択しないように、自分に合ったクラブを慎重に探すことが大切といえるでしょう。