バスタオルの使用量で算出すると利用率は約60%
冬場のゴルフは体が冷えますから、ラウンド後のお風呂を楽しみにしているゴルファーは多いでしょう。
一方で、冬の入浴は急激な温度差によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすヒートショックの危険が高まります。ゴルフ場ではお風呂には入らず、そのまま帰宅する人もいます。冬はそれほど汗をかきませんから、お風呂に入らなくても不快感はありません。
ゴルフ場の来場者でラウンド後にお風呂を利用する人の割合はどれくらいなのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「ウチのゴルフ場はラウンド後にお風呂を利用する人の数を正確にカウントしているわけではありませんが、バスタオルの使用量で算出したところ、だいたい60%という割合になりました」
来場者の60%ということは、18ホールで50組200人のゴルファーが来場したと仮定すると、約120人が入浴するという計算になります。
「この割合はゴルフ場の立地条件によって変わってくると思います。ウチのゴルフ場は車で30分前後の距離にお住まいのお客様が多いですから、お風呂を利用しない人の割合が他のゴルフ場より高いかもしれません」
確かにゴルフ場から家までの距離が近ければ、家に帰ってからお風呂に入り、そのまま夕食という流れを好む人が多くなりそうです。
でも首都圏のゴルファーは大抵、ゴルフ場まで片道1時間以上かかりますし、帰りは渋滞に巻き込まれることもあります。帰宅時間が読めませんから、家に帰ってから家族と一緒に夕食を食べるのはほぼ不可能です。
ゴルフ場でお風呂に入り、夕食も高速道路のサービスエリアで食べるのが定番になっているゴルファーのほうが多数派でしょう。
ゴルフ場でお風呂に入るかどうかを判断する基準として、ラウンドの終了時刻や同伴メンバーが関係してくるケースもあります。たとえばラウンドが終了した時点でお風呂に入らずにそのまま出発すれば、帰りの渋滞に巻き込まれずに済む場合、入浴よりも渋滞を避けることのほうが、優先順位が高くなります。
女性は男性よりもお風呂に時間をかけたい人が多いですから、女性同士のラウンドのときはお風呂に入るけど、男性と一緒のラウンドのときは待たせたくないのでお風呂に入らないと決めている人もいます。待たせたくないということで言いますと、表彰式のあるコンペでは、スタートが早ければ待ち時間があるからお風呂に入り、スタートが遅ければお風呂に入らないという人もいます。
ゴルフ場でお風呂に入るかどうかは、必ずしも二者択一というわけではなくケースバイケースで、その日の気温や進行状況によって利用率は変動している可能性もあります。