都心のアウトドア練習場の閉場はまだまだ続く!? ゴルファーの練習環境は今後どう変化する？

　2022年12月にゴルフ練習場の閉場にともなうプリペイドカードの払い戻しを受ける機会が2回ありました。1回目が12月31日で閉場した明治神宮外苑ゴルフ練習場（東京都新宿区）、2回目が2023年1月9日で閉場した馬込ゴルフガーデン（東京都大田区）です。

　明治神宮外苑ゴルフ練習場は神宮球場の隣という抜群の立地条件に都心最大級の163打席を有しており、利用者が非常に多くていつも混雑しているイメージでした。

　しかしながら「神宮外苑地区一帯では、東京都の都市計画に則り、同地区の将来を見据えた『まちづくり』が始まっており、当ゴルフ練習場を含む周辺一帯は、今度の再整備が計画されているエリア内に位置しております。つきましては、当該計画に伴うゴルフ練習場および第二球場の解体に先立ち、令和4年12月31日をもちまして、営業を終了させていただきます」との理由で閉場することになりました。

　閉場のお知らせが10月20日告知で、そこから約2カ月後の閉場ということで、急な展開に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。

　馬込ゴルフガーデンも28打席40ヤードというこぢんまりした施設ではありましたが、近隣在住者は徒歩で気軽にアクセスできるので人気を博していました。

　こちらは6月1日のお知らせで「この度諸般の事情により、令和5年1月9日（月）をもって営業を終了し、閉場することになりました。併せてゴルフスクールも令和4年12月末にて閉校いたします」と告知しており、閉場までのシナリオが計画的に練られていた印象を受けました。

　どちらの施設もプリペイドカードの払い戻しが非常にスムーズで感心しました。明治神宮外苑ゴルフ練習場はフロントでプリペイドカードを提示し、払い戻しを希望する旨を伝えると、すぐに金額を提示し、1～2分後には現金で払い戻してくれました。

　馬込ゴルフガーデンは所定の「残額払戻申込書」に金融機関名や口座番号などの必要事項を記入し、プリペイドカードと一緒にフロントに提出すると、翌日には銀行口座に残額が入金されていました。

　ゴルフ場が預託金を返還せずに破綻した施設が多かったため、ゴルフ業界全体がお金を返さないイメージを勝手に抱いていたのですが、ゴルフ練習場はまったくそんなことありませんでした。