ゴルフは複雑で難しいスポーツ
ゴルフを新しく始めるにはクラブやウエア、グローブやスパイクなど必要な道具をそろえたり、初めてラウンドをする前にはある程度の練習が必要だったりと参入障壁は決して低くありません。
近年はゴルファー人口が増加傾向にありますが、中にはせっかく始めたにもかかわらず、早々にリタイアしてしまう人もいるといいます。
ティーチングプロの山本昌夫氏は、ゴルフをやめてしまう人の特徴について以下のように話します。
「ゴルフがなかなか上達しないことが理由でやめてしまう人が大半です。学生時代に何かしらの運動部に所属していたスポーツに自信のある人がゴルフに挑戦して、思ったように上達せずやめてしまうケースは多々あります。ゴルフは見かけによらず複雑で難しいスポーツなので、理にかなった練習をしていかなければうまくなりません」
「特に最近は、インスタグラムやYouTubeにアップされているレッスン動画に振り回されているゴルファーをよく見かけます。いろいろな人の理論に飛びついて情報過多になっているケースが多い印象です」
「かつてはティーチングプロに直接習う形式が基本だったので、土台の基礎からみっちり教えてもらい、徐々に上達していく流れでした。しかし、近年は手軽に見られるレッスン動画をチェックしただけで勉強した気になってしまい、いざ練習場やラウンドに行ったものの基礎が全くできていないので、思うように上達せずやめてしまう人が多いように感じます」
また、他のゴルファーと自分の実力を比べてしまい、やめてしまう人も多いようです。
「『人と比べてボールが飛ばない』という理由でやめてしまう人は結構います。正直なところ、アマチュアレベルであれば飛距離はスコアにそこまで直結するものではありませんが、分かりやすい指標ではあるので飛ばないことに嫌気が差してやめてしまう人もいます」
「経験を重ねてゴルフをより深く知っていけば、飛距離はそれほど関係ないことが理解できますが、始めたての頃はどうしても飛距離に目がいってしまうのかもしれません」