プロゴルファーも調子がいいと声のトーンが明るくなる
女子ツアーがいよいよ開幕するということで、何人かの選手に取材で話を聞く機会がありました。
話を聞いていると、開幕に向けた準備が順調な選手は声のトーンが明るく、不安材料がある選手は声のトーンが暗くなります。
ただし、この声のトーンが開幕してからも続くとは限りません。ゴルフは練習とラウンドは別物ですし、練習ラウンドと試合のラウンドも別物です。準備は万全だったのに試合に入ると「あれっ、こんなはずじゃなかったのに」という選手もいれば、不安を抱えながら試合を迎えた割に、意外とうまくいく選手もいます。

ゴルフは調子がいいからといって、いいスコアが出るわけではありません。調子が悪いからといって、スコアが悪くなるわけでもありません。調子がいいとピンを狙いすぎて難しいところに外し、スコアメークに苦戦することがあります。調子が悪いとグリーンセンター狙いで安全に攻めるので、思わぬ好スコアが出ることもあります。
優勝する選手は、その週に最も調子のいい選手とは限りません。むしろ調子が悪いから我慢に我慢を重ね、自分ができることに意識を集中していたら、いつの間にかトップに立っていたとコメントする選手が多いです。
さらに女子ツアーは、3月第1週から11月第4週までほとんど休みなく38試合がラインアップされています。9カ月もの長丁場ですから、好調が最後まで持続することはありません。好不調の波が必ずあります。
ゴルフは好調が長続きすることはほとんどありませんが、不調が長引くことはよくあります。不調を立て直し、好調を取り戻すのも時間がかかります。結局のところ、調子がいいときも悪いときも一喜一憂せず、そのときのベストなプレーを続けることがシーズンを通して活躍する秘訣なのでしょう。