“打ち込み”のリスク真剣に考えてる? ベスト81・銀座のママが心がける“全力ファー”とティーで必ず行うこと

ゴルフの腕前だけではなく、ゴルフを社交として活用したいゴルファーのためのコミュニケーションスキルを、ベストスコア81の銀座のママ・かずこが伝授いたします。

「ファー」を叫ぶときは全員が全力で! 隣接ホールならホール番号も叫ぶべし

 ゴルフの腕前を磨くスクールはありますが、ここはさまざまな人とハッピーなゴルフをするためのコミュニケーション術を磨くところ。夜の人間交差点「銀座」で生き抜いたわたくし、かずこが伝授いたします。

プロやエリートアマのスイングは真似られなくても“全力ファー”は真似られます 写真:Getty Images
プロやエリートアマのスイングは真似られなくても“全力ファー”は真似られます 写真:Getty Images

 先日、女性のお客様から「後ろの組から打ち込まれて怖かった! しかもこっちが(プレーが)遅いのが悪い、とも言いかねない態度に、ついカッとなってしまった」というお話を聞きました。いるわよね、わざと打ち込んでマウント取ってくる中途半端にうまいゴルファーって。

 私も経験があるけれど、ひとこと言おうと振り返ると、なに食わぬ顔でへらへら談笑しているのを見た時には、控えめに言って殺意を覚えたわ。心が乱れてそのホールは大叩きしてしまい、自分の未熟さを痛感したわ。

 そんなわけで、ゴルファーならば、するもされるも少なからず経験しているであろう“打ち込み”について私の思うところを。

 言うまでもないことですが、決してわざとではないミスショットによる打ち込みでも、場合によっては死亡事故につながるので細心の配慮が必要です。隣のホールから飛んできたボールに当たったこともあって、幸いケガはしなかったものの頭に直撃したらと思うとゾッとしたわ。

 どこに飛んでいくか分からないドライバーショットはもちろん、シャンクボールでもホール間が狭い隣接ホールに飛んだライナーボールが直撃したら、大ケガにつながります。だから自分の打球はもちろん、同伴プレーヤーの打球が隣のホールに行きそうだったら、全員がしっかり、大きい声で、長く、「ファー」と叫びましょう。「これは危険だ!」というレベルの球の場合は、命がけで声を出すくらいの覚悟を持つべき。

 例えば林間コースなど、折り返しになっているコースは打ち込みが多発しがち。「ファー」と聞こえても、どこから飛んで来るのか分からないわよね。だから私の場合、ティーショットを打つ前に、左右のホールナンバーを確認。もし危険球が出たら「〇番、ファー」と、ホールナンバーを入れて叫ぶようにしています。

前組の後方50ヤード以内は“打ち込み”という意識で

 冒頭のような同じホール内での打ち込み問題はちょっと悪質。

 自分の飛距離を把握していないのか、意識が低いのか、足元まで転がってきたり、ときにはキャリーですぐ後ろまで飛んできたり。パットするとき、グリーン際にドスッと来ることもあるけど言語道断。

 あれ、されると結構怖い。ドキドキしてパットに集中できなくなっちゃう。レイアップしたつもりでもトップすれば想像以上に飛んでしまうしね。

 例えば私が所属する太平洋クラブでは、前の組の後方50ヤード以内は打ち込みとみなされ、厳重注意の対象となります。「50ヤードもあるのに!?」と思うかもしれませんが、打球事故に対して、それくらいの危機管理意識が必要だと思うのです。

 中にはグリーンが空くや否や打ってくる人もいるけど、人に接触するかもしれない可能性もあるのだから、せめて全員カートに乗るまで待つとか、最大限の安全に配慮してほしいわ。同伴者がそうならば、「まだ人がいますから、ちょっと待ちましょう」のひとことを言って差し上げて。

「プレーファスト」を心がける気持ちは分かるけれど、人に恐怖心を与えるほどせっかちな人って気が短くて、せせこましい印象。私なら、一緒にプレーしたくない人リストにインしちゃいます。

もしも打ち込んでしまったら誠意ある行動を

 反対に、悪気がなくても自分が打ち込んでしまうこともある。そんなときは速攻で誠意を表すことが肝要です。

 すぐに帽子を取って謝る動作をするなり、次のホールで追いついきそうなら走ってでも真っ先に謝る行動を…って、当たり前すぎるけど、残念ながらできない人も少なくないのが現実のようです。ともすれば死につながる事故の可能性があるくらい危険だという認識があれば、自ずと行動に現れるはずだと思うのですが。

 とはいえ、どんなに注意していても起きてしまう打球事故。もしも人に当ててしまったら、被害者の健康はもちろん、加害者となってしまったときの精神的ダメージも相当なものだと想像できます。

“打ち込みしそうな人”ほど、保険に入っていないケースが見受けられますが、凶器になるようなものでスポーツをしている以上、ゴルフ保険は全ゴルファーの最低限の義務だと思います。死にますから。打球で。

 セルフプレーが当たり前になった昨今、最大限に配慮した打ち込み対策をゴルフの一部だと思ってマネジメントすることが、ゴルフの一日を安心・安全に楽しむための心がけなのでは、と私は思います。

かずこママ(Kazuquo)プロフィール

東京・銀座で10年。ゴルフ歴も10年目に突入! 老若男女、プロアマ問わずゴルファーも多く通う会員制バー「銀座Room」のママとして、カウンター越しに日本社会で頑張る皆様のお側に寄り添っております。企業の社内コミュニケーション研修などもしております。ベストスコアは81。著書『僕と母さんの餃子狂詩曲』(集英社クリエイティブ)発売中。インスタグラム「かずこママの愛の翻訳」@kazuquomama

【写真】ベテランでも意外と正しくできてない!? バンカーのならし方、レーキの置き方

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レーキをかける場合は柄をなるべく平行にしてならす 写真:Getty Images
レーキはバンカーの外に置くのが最も一般的 写真:AC
バンカーの内側にフチと平行に置くパターン 写真:AC
レーキのヘッドをバンカー内に入れ、柄の部分をフチと垂直に置くパターン 写真:AC
プロやエリートアマのスイングは真似られなくても“全力ファー”は真似られます 写真:Getty Images

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