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- 別にラフからでも打てないことないけど…フェアウェイにボールを置けるとそんなにメリットあるの?
プロのトーナメントではティーショットでフェアウェイにボールを置くことが重要視されますが、アマチュアゴルファーのなかには、本当にそこまでのメリットがあるのか疑問に思っている人もいるかもしれません。そもそも、ラフとフェアウェイでは、ショットにどのような変化があるのでしょうか?
アマチュアの場合は飛距離が落ちることがラフのデメリット
ゴルフを始めたばかりのビギナーの場合、ティーショットがOBになってしまったり、林に入ってしまったりすることは日常茶飯事です。ビギナーでなくても「そんなのしょっちゅうだ」という人も多いでしょう。
そのため、次打をプレーイング4から打つ、スイングのしづらい林の中からショットする機会も多くなります。ティーショットが安定しないゴルファーからすれば、ラフであってもペナルティーや実質的なペナルティーなしに2打目を打てるだけ御の字というのが正直なところかもしれません。
そもそもラフからのショットとフェアウェイからのショットでは、どのような違いがあるのでしょうか。クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「やはり、ラフからのショットでは飛距離が落ちやすくなります。フェース面とボールの間に障害となるものがあると、抵抗でヘッドスピードは低下しますし、衝撃を吸収するようなかたちになってボールの反発も著しく落ちてしまいます。それがバンカーであれば砂になりますし、ラフであれば芝が衝撃を吸収する原因になります。フェアウェイの場合は芝が綺麗に刈られているので、邪魔するものがなく、インパクトで最大限にボールに力を伝えることができます」
ラフは、芝や草が伸びている状態であり、地面が荒れていたり、芝の背丈が揃っていなかったりします。冬の場合は、芝が枯れているので大きな抵抗を受けることはありませんが、夏の場合は芝が成長するぶん最も影響を受けやすいなど、季節によって変化があることもラフの特徴です。
ボール右寄せ、左足体重でヘッドが上から入るようにする
続けて、対処法について関氏は以下のように話します。
「ドライバーのヘッドスピードが45m/s以下の人は、飛距離が落ちるからといって、振り回さないようにすることが大切です。ヘッドスピードが45m/s以上になるとフライヤーが起こりやすくなるので、あえて番手を下げることもありますが、ほとんどのアマチュアゴルファーは気にしなくてもいいでしょう」
フライヤーとは、フェース面とボールの間に芝が挟まることによりスピンがかからず、普段よりボールが飛びすぎてしまう現象を指します。
「ラフからの打ち方としては、なるべく芝の抵抗が少なくなるようにダウンブローを意識することが鉄則です。しかし、ダウンブローに打てといわれて実践できる人は少ないので、なるべくロフトの大きいクラブを選択して、クラブを短く持つ。ボールを普段より少しだけ右足側に置いて、左足体重で打ちます。そうすると必然的にダウンブローのヘッド軌道になり、弾道の低いボールを打つことができるので、ラフからフェアウェイに脱出することができるでしょう。芝の抵抗がショットに影響を与えるのは、ボールに当たる前なので、下からあおるような打ち方は厳禁です」
このように、ラフとフェアウェイでは大きな違いがあるので、フェアウェイではそこそこ打てるという人でも、同じ打ち方が著しいミスになってしまう可能性があります。ティーショットのフェアウェイキープ率が低いゴルファーは、ラフからの打ち方を頭に入れておくとスコアが改善するかもしれません。
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