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- 見据える先はゴルフブームが終わった後!? ゴルフ場のSNS活用にはどんなメリットがある?
フェイスブックやインスタグラムだけでなく、最近はLINEを活用するゴルフ場が増えてきました。そこで、ゴルフ場がSNSを活用する理由を関係者に聞きました。
LINEで友達登録すると1ドリンクサービス
この1~2年の間にゴルフ場でLINEの友達登録を促す告知を見かける機会が増えました。QRコードを読み取ってゴルフ場のアカウントを友達登録すると、レストランで1ドリンクサービスしてくれたり、ペットボトルのドリンクを1本サービスしてくれたりします。
それほど手間がかかる操作ではなく、メリットが大きいので、告知を見たら積極的に友達登録するようにしています。
友達登録するとゴルフ場の営業案内や特別料金の通知が定期的に届きます。通知の頻度が多いと感じるのであれば、通知をオフにすればいいだけです。

ゴルフ場はどちらかというとアナログな業種で、ツイッターやフェイスブックといったSNSツールの運用は不慣れなイメージがありました。
ところが最近はLINEやインスタグラムをうまく活用する施設が増えてきた気がします。SNSツールを使いこなすことはゴルフ場にとってどんなメリットがあるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「LINEの活用に積極的なゴルフ場が増えてきたのは、予約に直結する情報発信ができるからです。集客が弱い日に特別プランを設定し、その情報をLINEで発信すれば、より多くのお客様に情報を届けることができます」
「ウチのゴルフ場はLINEと予約機能が連動していませんが、予約機能と連動させているゴルフ場もあります。若い人向けの集客対策として高い効果を発揮しています」
「一方で、フェイスブックやインスタグラムはゴルフ場の魅力を発信するツールとして活用しています。フェイスブックは40~50代のユーザーが多く、インスタグラムは20~30代のユーザーが多いので、用途によって使い分けています」
「フェイスブックとインスタグラムに関してはハッシュタグ機能がすごく大事で、ハッシュタグをつけることによってお客様がゴルフ場のことを宣伝してくれるという側面があります」
「ゴルフ場としましても、コースの現在の状況をリアルタイムで画像や動画で伝えることができるので、ホームページとは別の用途で活用しています」
ゴルフ場が生き残るためにSNSが重要なツールになっていく
このところゴルフ場はコロナ禍で始まったゴルフブームで大いににぎわっていますが、この状況がいつまでも続かないことは本人たちが一番よく分かっています。
日本のゴルフ場業界を支えてきたのは高度経済成長期にゴルフを始めた団塊の世代(1947~1949年生まれ)です。3学年で約800万人もいる人口のボリュームゾーンですが、2024年には全学年が75歳以上になります。

今の時代、75歳以上でも元気にゴルフを楽しんでいる人はたくさんいますが、それでも75歳を過ぎると体力の衰えや運転免許証の自主返納を周囲から勧められてゴルフをやめる人も出てきます。
そうなったとき、ゴルフリタイヤ組を補って余りある新規ゴルファーを創出しなければ、ゴルフ場の需要が減り、供給過多状態に陥ります。
現在の日本のゴルフ場数は約2200コースですが、2011年3月の東日本大震災発生前は約2400コースありました。
元々が供給過多だったところに震災が起こり、コースが破損したりクラブハウスが倒壊したりして営業再開を断念し、廃業する施設が相次ぎました。
また、震災直後は原子力発電の割合を減らして自然由来の発電を増やすべきという機運が高まり、太陽光発電が注目を集めました。日当たりがいいゴルフ場は太陽光発電に最適ということで、ゴルフ場を廃業して太陽光発電ビジネスに切り替える施設も続出しました。こうしてわずか5~10年の間に約200コースも減りました。
その流れはひと段落したのですが、団塊の世代がゴルフをリタイヤすると再び供給過多になることは目に見えています。
ですからコロナ禍でゴルフを始めた若い人たちにゴルフを長く続けてもらうために、SNSで存在感をアピールし、生き残りの方法を模索しているのでしょう。
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