27ホールは「9ホールを練習」、「18ホールを勝負」などさまざまに使い分けられる
ラウンドデビューを終えてゴルフにはまったビギナーは、「とにかくラウンドがしたい!」とモチベーションが高くなりがちです。しかし金銭的な問題や時間の都合から、思うようにラウンドを重ねることができないアマチュアがほとんどです。

ゴルフ場には、さまざまなラウンドプランがあり、1日で多くのホールを回りたい人は、1.5ラウンド(27ホール)を回るプランがオススメです。多くの人は経験したことがないかもしれませんが、どのようなプランになるのでしょうか。
ゴルフ場の経営コンサルティングをおこなう飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場によって異なりますが、最初から27ホールをプレーするプランと18ホールを回り終えたあと、追加で料金を支払ってプラス9ホール回れるようなところもあります」
「例えば、27ホールある名門コースなどでは、北9ホール、西9ホール、東9ホールとなっていることがあります。通常のラウンドでは、18ホールしか回れないので、『わざわざ、来たんだから27ホール全部回ってみようよ』とプレーする人は結構います。なかには36ホールをプレーできるようなゴルフ場も存在します」
「キャパシティーの大きなゴルフ場になるので、1日に多くの人を入れることができるぶん、コース管理などの維持費も高くなっています」
最初の9ホールは練習として回って、残りの18ホールは同伴者と真剣勝負でプレーする楽しみ方もあります。追加でハーフを希望する場合はマスター室に伝えますが、時間が遅いと断られたり、日没になったりする可能性があります。
日頃から忙しくラウンドに行けない人には1.5ラウンドがオススメ
しかし18ホールを回るだけで精一杯な人からすれば、27ホールも回るのは体力的に厳しいかもしれません。
では、27ホールを回るメリットはあるのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。

「まずビギナーの場合は、ラウンド感覚を養わない限りスコアは上がっていかないので、日頃から忙しくラウンドに行けない人にはオススメだと思います。27ホールを回るのは、体力的に相当キツいため精神力も鍛えることができます」
「ただ、特別な事情がない人は18ホールのラウンドで十分だと思います。一昔前は、『ゴルフを始めたらとにかくラウンドしまくれ』とジュニアやプロを目指している人に教える風潮もありましたが、無理をしすぎてしまうと熱中症になったり、ケガをしてしまったりすることも考えられます。自身の体力を鑑みて、挑戦するかどうかの判断をすると良いでしょう」
27ホール回る場合は、ハーフ毎に休憩時間を設けるゴルフ場が多いようです。一般的にハーフは2時間15分で回ることがマナーとされているので、27ホールをプレーすると、最低でも6時間45分はかかる計算になります。
多くの人は、昼休憩を挟んだ後半ホールの中盤から疲れを感じ始めてくるので、18ホールを終えて追加で9ホールを安定してプレーするには相当な体力が必要です。
大手ポータルサイトでは、「1.5ラウンドプレーできるゴルフ場」として簡単に検索することができるので、興味がある人は調べてみると良いでしょう。