雨のゴルフで手袋やシューズが濡れてしまった… 雨天時に活躍する乾燥室でのNG行動とは？

　雨の日のゴルフは、レインウエアを着てプレーしますが手袋や帽子は濡れます。手袋やグリップが濡れると、滑りやすくなりスコアに大きく影響するのでハーフターン時になんとかして乾かしたいです。

　雨ゴルフの経験が少ないゴルファーは、利用した経験がないかもしれませんがほとんどのゴルフ場には、衣類や手袋を乾かす乾燥室が設置されています。乾燥室はどのように利用するのが正しいのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏（株式会社TPC代表取締役社長）は以下のように話します。

「乾燥室は屋内もしくは屋外に設置されていて、ボックス状の形をしています。ハーフターン時の休憩を取る前に、乾燥室に乾かしたいものを入れておきます」

「主に、『レインウエア』、『帽子』、『手袋』をハンガーに掛けて乾かしておくと後半から快適にプレーすることができます」

「ラウンド終了後も、お風呂に入る前に乾燥室を利用しておくと、ある程度乾いた状態で持ち帰ることができます。濡れた衣服のままプレーしていると、知らず知らずのうちに体が冷えてしまうことも考えられるので、雨天時にはうまく活用すると良いでしょう」

　マグネット型のゴルフマーカーのような金属製のものを乾かしてしまうと、熱を帯びてやけどしてしまう可能性があるので注意しましょう。

　またゴルフシューズは、乾燥室の利用を禁止しているところが多いようです。熱風によって、形が変形してしまったり、シューズの臭いが乾燥室内に充満したりする可能性があるためです。

　しかし、濡れたままのスパイクを放置すると、悪臭を放ち普段以上に手入れが大変になるので、なるべくラウンド終了後に対策しておきます。

　ロッカールームには新聞紙が用意されているので、丸めてシューズのなかに入れておくと水分を吸収するほか、インクに含まれている炭が臭いを取ります。

　新聞紙を丸めてバスケットに入れているゴルフ場もあるので、利用したことがない人は探してみると良いでしょう。帰宅してから、インソールを取り出しドライヤーで乾かすなど、本格的に手入れするのがベストです。

　また飯島氏は、「乾燥室を利用してそのまま衣類を放置して帰宅してしまう人もいるので注意が必要です」と話します。

「ラウンド終了後、乾燥室を利用しているのにも関わらず、お風呂に入って忘れて帰宅してしまう人が意外といます。特に雨ゴルフは、普段よりも過酷で疲れているので、ホッとして油断してしまいがちです」

「雨ゴルフでしか利用しないレインウエアなどは、片付けるときに違和感がなく気づきづらいので、スマートフォンのホーム画面にメモするなど、なにかしらの対策をしておくと良いでしょう」

　防水性に特化したレインキャップや雨天用の手袋も販売されているので、乾燥室と合わせて利用すると、これからの梅雨の時期でも快適にプレーする手助けとなるでしょう。