- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- ゴルフ場の新卒採用の現実とは? “ゴルフの街”が自治体ぐるみで取り組む高校生の“職場見学バスツアー”に密着【小川朗 ゴルフ現場主義!】
ゴルフ場の新卒採用の現実とは? “ゴルフの街”が自治体ぐるみで取り組む高校生の“職場見学バスツアー”に密着【小川朗 ゴルフ現場主義!】
少子化により若手人材の獲得競争は激しさを増すばかり。ゴルフ場の採用活動も例外ではありません。日本最多の33ゴルフ場が立地する千葉県市原市の高校生向け職場見学バスツアーに密着しました。
日本最多33コース擁する千葉県市原市が行う職場見学ツアー
日本最多の33ゴルフ場が立地する千葉県市原市が、高校生向けの職場見学バスツアーを行っています。行先はもちろんゴルフ場。合計2000人以上が働いている市原市内のゴルフ場は、高校生たちに魅力的な職場に映るのでしょうか。「ゴルフの聖地」を目指す市原ならではの取り組みに、1日密着しました。
台風が接近中の6月2日。今にも泣きだしそうな空の下、朝9時50分に市原市役所を出たバスは、10分ほどで市原緑高校に到着しました。
天気とは対照的に、バスに元気よく乗り込んできたのが、参加を希望した12人の高校2年生。これから始まるゴルフ場探訪ツアーへのワクワク感に満ちた表情を浮かべていました。

市原市と市原商工会議所が共催で市原市ゴルフ場連絡協議会とも連携して行っている市内ゴルフ場への職場見学バスツアーのスタートです。市内のゴルフ場が魅力ある職場だということを地元の高校生に知ってもらうために、2017年から行われています。
一昨年には県内の4校から約50人が参加。参加者の約20%がゴルフ場に就職しています。昨年は32人が参加し、3人が入社しました。今年も例年通り6コースで3日間、午前と午後に分けて2コースを見学する予定が組まれていました(2日目は台風のため中止)。
【10:50 ゴルフ5カントリー オークビレッヂ到着】
市原市役所が「ゴルフの聖地」を目指す決意の表れが、今年の4月1日に「ゴルフの街推進室」が新設されたこと。この部署の主幹を務めているのが、ゴルフ場で支配人経験のある稲田康男氏。コンペルームに通された高校生たちに、こんなメッセージを贈りました。
「市原市の市長である小出譲治さんは『ゴルフの街いちはら』という言葉をよく使います。33カ所のゴルフ場がある市原が日本一で、第2位が兵庫県の三木市で25カ所。市原市の面積の内、実に11%がゴルフ場でできているんです。そこで数年前から始まったのが市原市にある39の小学校すべてで行われているゴルフ体験。5、6年生全員がゴルフを体験できるということを教育委員会とも連携して行っていて、これを5年、10年、20年と続けていけば、市原市民全員がゴルフ経験者になると思います」
「昨年夏ぐらいから市内の練習場に無料で使えるクラブを置き始めたところ、900人を超える方が使ってくれて、ゴルフを始めるきっかけが生まれだしていますから、市原市民はみんなゴルフを楽しむような市民になっていくでしょう。皆さんにも今日のこの会でゴルフを楽しいと思っていただいて、それを見ている保護者の方から『ゴルフ場の就職がいいんじゃないかな』ときっと思ってもらえると思い、この機会を増やしていこうと思っています」
大手小売りの傘下である安心感もアピール材料
【11:57 バックヤードを見学】
保護者に「ゴルフ場の就職がいい」と思ってもらう一手はゴルフ場側からも。2017、22、そして昨年と「ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント」を開催していることで、人気プロゴルファーや中継スタッフ、報道関係者などが訪れ「たくさんのギャラリーも来て、すごく刺激を受ける」(仁志出智文支配人)経験ができることを強調。そのうえで2階にある13部屋のホテル客室やロッカーだけでなく、事務所などの一般客には見られないバックヤードを惜しげもなく開放しました。

月に4000人ペースでゴルファーが来場する同コースで働くスタッフは75人。主な内訳はフロント、マスター室、レストラン、厨房が各8人でコース管理が14人、キャディーが11人などです。早番が開場に合わせて5時45分出勤の14時退勤。遅番が朝9時から18時で「ゴルフ好きのスタッフが多く、従業員同士の中が良く、定期的にバーベキューも開催している」フレンドリーな職場であることが支配人からのメッセージとして伝えられました。
【12:35 練習場】
心配されていた雨も降らず、視察場所はクラブハウスから練習場へ。そこにずらりと並んでいたのが芝刈り機などゴルフ場のコース管理用の機械。これには生徒たちも興味津々で「1台いくらくらいするんですか」と質問し、「高級車より高いかも」と聞かされると目を丸くしていました。これからは1台数千万と言われる全自動芝刈り機の導入など、DX化が進んでいく時代。若い世代にも刺激的な職場であることは間違いなさそうです。
【13:00 ランチタイム】
練習グリーンでパッティングの体験をした後は、コンペルームに戻ってランチタイム。唐揚げが付いたまかないカレーです。このコースはアルペン、ゴルフ5、スポーツデポを傘下に置くアルペングループの企業であることも大きな強み。「会社案内のリーフレットと一緒にアルペングループで使える割引券も入っていますので、五井のスポーツデポなどでスポーツ用品を購入する際、ぜひご家族の皆様にも使っていただきたい」(仁志出支配人)といううれしいお土産も付いてきました。
スポーツ用品業界大手のアルペングループが経営母体かつ、トーナメント開催コースならではの戦略性とコースメンテナンスにも定評があるハイグレードなゴルフ場です。最後に乗用カートでゴルフ場をぐるりと視察。これが高校生たちには意外と好評。カートのスピード感と、ゴルフ場の解放感を味わえた様子でした。仁志出支配人にお礼を述べてコースを後に。次のコースに向かいます。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking











