ゴルフ場はキャパシティーを増やすことができる
ゴルフ場には、さまざまなラウンドプランがあり、必ずしも早朝から昼休憩を挟んで18ホールをプレーする必要はありません。
例えば、午前か午後で18ホールを回りきり、レストランを利用しないスループレープランや、1日で27ホールを回るようなプランもゴルフ場によっては用意されています。

その中でも9ホールだけを回るハーフラウンドがありますが、ハーフだけでは物足りない気もします。
なぜハーフプランが用意されているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「一般的にゴルフ場のスタンダードなプラン(昼休憩を挟んで18ホール回る)を利用する人の1日の最大キャパシティーは、50組200人(1組4人と仮定)とされています。難易度が高くOBが出やすいコースでは、45組ほどに減らすゴルフ場もあります」
「近年は、ゴルフブームでゴルフ場もそれなりに賑わっていますが、コロナ前の売上は右肩下がりでした。しかし週末やトップシーズンは予約で埋まることもあったので、1日のキャパシティーを超えた部分で儲けを出すための措置として、早朝や薄暮のハーフプランを取り入れるゴルフ場が増えました」
「朝6時頃から回り始めた場合は、8時過ぎには9ホールを終えることができるので、スタンダードなプランを利用するゴルファーがスタートする前に帰宅することができます」
初心者はショートコースの応用編としてハーフにチャレンジ
ゴルフ場側にはメリットがあるハーフプランですが、ゴルファーはどのように利用するのがベストなのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「まずビギナーの場合は、ショートコースの応用編としてハーフラウンドにチャレンジしてみるのがいいと思います。体力的にもそこまできつくなく、後ろの組から極端に圧をかけられるようなことも少ないので、余裕を持ってプレーできます。本格的な18ホールに挑む前に、芝からボールを打つ感覚や目標に対して真っすぐ向くことの難しさを体験してみると良いでしょう」

「また1日を有意義に使いたい人にもオススメです。早朝のプランであれば、そのまま仕事場に向かうことも可能ですし、ショッピングや友人と遊ぶこともできます」
遠隔地でハーフラウンドする場合は、ショッピングモールやお目当ての飲食店を利用する予定を立てると良さそうです。旅行のついでに気軽にプレーする人も多く、リゾート地にあるゴルフ場では人気があるそうです。
プレー料金も低めに設定されていることが多いので、場所によってはショートコースを利用するよりもお得になることもあります。
またこれから気温の高い季節がやってきますが、早朝や薄暮であれば、日中よりも快適にプレーすることができるでしょう。