コスパ優先だと失敗することも… 夏場はありがたいインドアゴルフ練習施設の賢い選び方 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

コスパ優先だと失敗することも… 夏場はありがたいインドアゴルフ練習施設の賢い選び方

近年、急激に増えているインドアゴルフ。高級志向の施設もあれば、リーズナブルな施設もあり、ユーザーにとってはたくさんの選択肢があって喜ばしいです。でも目的にあった施設を選ばないとお金のムダになることもあるのです。

大きく3つの種類に分けられるインドア練習施設

「あっ、こんなところにもできたんだ」

 つい、そう思ってしまうほど、インドアゴルフと呼ばれる室内型のゴルフ施設が、あちこちの町で見られるようになりました。以前はターミナル駅を中心とした、比較的大きな街だけにありましたが、最近では住宅地といって差し支えないところでも見るようになりました。

 東京など、大都市圏ではいわゆる打ちっぱなし練習場が減っていて「練習するところがなくなっちゃって……」という声を耳にすることもしばしばです。それを補う意味でもインドアゴルフの広がりはゴルファーにとってはうれしいことです。

様々なタイプがあるインドア練習施設。自分のスタイルに合った施設選びが上達の近道になる
様々なタイプがあるインドア練習施設。自分のスタイルに合った施設選びが上達の近道になる

 うれしい反面、自分の目的にマッチしたインドアゴルフを選ばないと、お金のムダになることもあるそうです。そこでインドアゴルフの選び方、探し方のヒントをお話ししましょう。

「現在のインドアゴルフはおおまかに3つのタイプに分けられます。プロゴルファーや有名コーチが経営したり、ヘッドコーチを務めている比較的高級志向の会員制施設。月会費が低料金で、なおかつレッスン習い放題、練習し放題をうたったフランチャイズ形式の会員制施設。そして、ビジター利用をメインにした室内型のゴルフ練習場と呼ばれる施設です」

 こう話すのは埼玉県所沢市の室内型ゴルフ練習場「インドアゴルフKF24」の支配人・矢野克範さん。

「高級志向の施設の中には数十万円の入会金を必要とするところもありますが、あまりポピュラーとはいえません。今もっとも施設数が多く、近年のインドアゴルフブームを作ったのが、低額の月会費で利用できるフランチャイズ形式の施設です」

「このタイプは基本的にこれからゴルフをはじめる人や初心者を対象にしており、インドアのゴルフスクールです。もちろん練習もできますが、メインは初心者と初級者を対象にしたゴルフスイングの第一歩的な基礎をレッスンしてもらえる施設です」

 しかし、最もポピュラーなフランチャイズ形式のインドア施設ですが、誰にでもマッチするわけではないといいます。

「そのためゴルフ歴がある程度長い人や中級者以上の人で、スイングを見直したい、悪い点を洗い出してもらいそこを修整したい、今よりさらにバージョンアップしたスイングをマスターしたいと考えている人にはまったく向きません」

「しかし、レッスン習い放題とうたっているため、中級者以上の人でもこのタイプに入会してしまい、『あれ、自分が思っていたのとちょっと違うぞ……』と、すぐに退会する人が割と多いので、ここは注意してほしいと思います」

 レッスン受け放題といっても、自分のレベルに合ったコーチングを受けられる保証はなく、意外と物足りなさを感じるゴルファーも多いとのことでした。

「またこのタイプは会員制のスポーツクラブと同じシステムなので、入会時にある程度まとまったお金が必要です。そしてすぐに退会するとなっても、入会金はまず返ってきませんので、ここも注意してください」

 注意点はあるもののこれからゴルフをはじめるビギナー、そして会社帰りに気軽に手ぶらで行きたい人などには、フランチャイズ形式のインドアは施設数が多いため、自分の希望に合った店舗を選びやすいというメリットがあるそうです。

屋外練習場と同じ感覚で利用できる施設も増えている

「施設数は少ないですが、ビジターの利用を中心としたインドアゴルフもあります。このタイプはビジター利用がメインなので、一般的な打ちっ放しのゴルフ練習場と同じように、その都度、ボール代や打席料に相当する利用料などを払って使います。要するに『室内のゴルフ練習場』です」

「都度払い、最近ではドロップインとも呼ばれますが、利用するたびにお金を支払うので入会金など、まとまったお金は不要です。施設によっては利用するたびに支払うよりもお得になる月会員システムを導入しているところもあります。プリペイドカード式の打ちっぱなし練習場で一万円入金すると、1000円ぶんお得になるというのと似たシステムですね」

比較的自由度が高く屋外練習場と同じ感覚で利用できる施設も増えている(写真はイメージ)
比較的自由度が高く屋外練習場と同じ感覚で利用できる施設も増えている(写真はイメージ)

 まだまだ施設数は少ないものの、町の打ちっ放し練習場に近い感覚で利用できるインドア施設も増えているそうです。こういった施設であれば、レベルに関係なく自分のペースで練習することができます。

「ドロップインの施設でもレッスンは受けられます。屋外練習場と同じように、ビギナー専用施設ではないので、上級者や中級者にも対応できるコーチがそろっています。レッスンをお願いするときは別途料金がかかりますが、これも打ちっぱなし練習場と同じポピュラーなシステムなので、特に注意する点はありません」

「ゴルフ歴がそれなりにあって、腕前もそこそこ、そして練習が主目的ならば、スクールタイプではなく、都度払いの室内型ゴルフ練習場がオススメです。天候や気温に左右されることなく練習できますし、弾道計測器を完備している施設なら、データを取ることもできます。まとまったお金を用意する必要もなく、入会金なども支払う必要がないため行きたくなければ、行かなければいいだけ。煩わしいことも、ムダなお金の出費を気にすることもありません」

 ただ、ドロップインタイプのインドア施設は数がまだ少ないので、そこだけがネックといえそうです。これから夏にかけて、屋外での練習が辛くなってきます。インドア施設の利用を考えている人は、自分のレベルや練習スタイルに合ったところを探して、効率よく上達して欲しいです。

【写真】会員になりたい! 三ヶ島かながオープンさせたインドア練習施設「KANA Golf Island」

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広いパター練習場もあり、くつろげるスペースもある広々空間
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三ヶ島かなの練習を見学できるかも
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念願のゴルフスタジオがオープンし喜びの表情の三ヶ島かな
父・直さんと三ヶ島かな
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比較的自由度が高く屋外練習場と同じ感覚で利用できる施設も増えている(写真はイメージ)

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