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- 雨予報でのキャンセルは当たり前!? ゴルフ場を悩ます問題に解決策はあるのか?
多くのエンジョイゴルファーが、雨予報を受けてゴルフ場のプレーをキャンセルするようになった昨今。ゴルフ場を悩ますこの問題を解決する方法はあるのでしょうか。
雨予報の日はプレー客が明らかに少ない
最近のラウンドで、プレーする時間帯に雨が降るかどうか微妙な天気予報の日が2日間ありました。幸いなことに2日間ともゴルフ場に到着するころには雨がやみ、プレー中は雨が降ることなくラウンドできました。
ところがゴルフ場の練習場や練習グリーンは人の数が明らかに少なく、直前キャンセルがかなり出たと見られます。
ゴルフ場関係者に話を聞くと、プレー当日の天気予報が雨だと直前にキャンセルするゴルファーが増えているようです。実際に雨が降るかどうかは関係なく、雨の中でプレーしなければならない状況は徹底的に避けるゴルファーが一定数いるとのことでした。
「昨今のゴルフブームでゴルフ場に若い人たちが増えましたが、それでもゴルフ場の利用者で最も多いのは60~70代です。その世代の方は時間に余裕がありますから、わざわざ雨の日にプレーしなくても、日程をあらためて晴れの日にプレーしようという人が多いです」
「ゴルフ場としましても、雨の日にプレーして『二度と行きたくない』と思われるよりも、晴れた日にプレーして『もう一度行きたい』と思ってもらったほうがいいですから、日程を振り替えていただけるのであれば、雨の日のキャンセルは受け入れたほうがいいと考えております」
このような話を聞くと、時代が変わったことを感じずにはいられません。筆者がゴルフを始めた1990年代は、どんなに雨が降っていてもゴルフ場には必ず行きました。
そしてクラブハウスで雨の降り方を確認し、プレー中の天気予報などを見ながら、予定どおりスタートするか、それとも時間を遅らせるかプレーを断念するかなどを決めていました。
ゴルフ場もゴルファーが雨でキャンセルすることは想定していませんでした。キャディーつき営業のゴルフ場は雨が降ると荒天手当という割り増し料金を取っていました。雨の中で仕事をしなければならないキャディーさんに特別手当を支払うため、ゴルファーからお金を徴収していたのです。
流れが変わったのは2000年代に入ってからです。1980~1990年代にゴルフ場建設ラッシュが起こり、ゴルフ場が一気に増えたにもかかわらずバブルが崩壊し、ゴルフ場の需要と供給のバランスが崩れました。
その結果、2000~05年の間にゴルフ場の経営交代ラッシュが起こりましたが、経営者が代わってもゴルフ場の数が減るわけではありません。ゴルフ場の供給過多状態は解消されませんでした。
多くのゴルフ場はセルフプレー主体の営業に切り替え、プレー料金を値下げしてビジター客を大量に集客するようになりました。
雨の日割引を実施してもキャンセルは減らない
それまでビジター客はゴルフ場のメンバーにスタート枠を取ってもらったり、パブリックコースに行ったりしていましたが、ゴルフ場を自由に予約できるようになりました。そうするとプレー日もプレー料金もゴルファー側が選択の主導権を握るようになります。
ゴルフ場は当初、雨でキャンセルした場合、キャンセルフィーを取るのが主流だった気がしますが、取らないゴルフ場が出てくるとゴルファーは当然そちらに流れます。
ゴルフ場はキャンセルフィーを取るという選択肢がなくなったため、雨の日の集客を強化するため雨の日割引を実施する施設が増えました。
今でも雨の日割引を実施しているゴルフ場はありますが、割引したからといってキャンセルが減るわけではないとゴルフ場関係者は嘆きます。
「雨予報でキャンセルする人は結局のところ、雨の中でプレーしたくないわけです。なので雨の日割引があってもキャンセルします。雨の日割引で得をするのは雨予報でもキャンセルしない人です。その人たちに喜んでもらえるのはうれしいですが、ゴルフ場は割引したぶん収入が減ることになります」
したがって雨予報の日にキャンセルするゴルファーを踏みとどまらせる効果的な方法は見つかっていません。
競技に参加するアスリートゴルファーにとっては雨でもプレーするのが常識であっても、エンジョイゴルファーは雨だとキャンセルするのがもはや主流になりつつあるようです。
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