クラブ拭き用の小さめタオルを5~10枚用意する
レインウエアに身を包み、傘もさして、クラブもなるべく濡らさないようにと、何かとやることが多くなる雨ゴルフ。大変な印象が強いですが、「ボールが止まりやすく、慎重にプレーするから、スコアがまとまりやすい」というのは、プロコーチの長谷川哲也さん。ツアーでのキャディー経験も踏まえ、雨ゴルフを快適にプレーするポイントを聞きました。

雨の日に濡らさないようにと気を使うのがグリップです。プロキャディーの経験もある長谷川コーチはグリップを濡らしてしまうのは「キャディーとして論外」と、雨ゴルフの大切な仕事だったことを振り返ります。それでもプレーしていれば多少は濡れてしまうものですが、工夫することで、必要以上に濡らさないようにできます。
「ポイントは濡れたままのクラブをバッグに入れないこと。濡れたクラブをバッグに入れれば、バッグの中で使ってないクラブまで濡らしてしまうことになります。バッグに入れる前に、クラブをきれいに拭きましょう」
ヘッドやシャフトが濡れていると、クラブを逆さにしてバッグに収めれば水滴はグリップ方向へと流れ、バッグの中で他のクラブを濡らしてしまいます。バッグに入れる前のちょっとした心がけで、乾いた状態を保つことができるのです。
そのためにタオルは5~10枚程度は用意しておきたいです。「ポケットに入るサイズで、吸収性の良いものがオススメ」と長谷川コーチ。ボール拭きにもなって、濡れたら次々に交換するといいそうです。
さらにクラブを濡らさないためのポイントになるのが、セカンド以降のクラブ選択です。「スロープレー防止のためにクラブを2~3本以上は持っていくのがマナーですが、雨の日は最小限にしたいですね。次のショットが残り何ヤードか、効率よく判断しましょう」
使わないクラブは傘の中に立てかけることも濡らさないポイントになります。
使い古したグローブを雨の日用に
グローブもプレーしていれば濡れてしまうものです。雨に強い全天候型のグローブを選ぶことはマストですが、だんだんと水が浸透してくれば、グリップを濡らしてしまい、結果的に滑りやすくなってしまいます。
濡れたら乾いたものへと交換が望ましいのですが、「そんなにグローブの枚数をもっていない」という方も多いと思います。長谷川コーチは、使い古したグローブを雨の日用に取っておくと良いとアドバイスします。
「穴があいたグローブでも、濡れているグローブと比べれば、グリップ力は数段上。捨てずに雨の日用としてバッグに入れておきましょう」