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- 「手前にドライバーを入れたら取り出しにくいよ」 ビギナーへのレクチャーはどこまで必要?
ルールやマナーに関しては、色々とレクチャーする機会の多いゴルフ。ですが、「キャディーバッグへのクラブの収納方法」など、経験者であれば当然のように行っていることも知らない人はいます。そこで、ビギナーへのレクチャーはどこまでするべきかを考えてみました。
「ゴルフクラブのしまい方」を掲示していた
筆者が通っているインドアゴルフスクールに最近、新しい掲示物が追加されているのを発見しました。
レンタルクラブが入っているキャディーバッグの上部に「ゴルフクラブのしまい方」という掲示物があり、「長いクラブを手前にしまうと、短いクラブが隠れて見えなくなってしまうので、長いクラブは奥にしまい、短いクラブを手前にしまってください」ということが図解入りで描かれていました。
筆者は自分のクラブをクラブケースに入れて持参し、レッスンを受けているのでレンタルクラブを使うことはないのですが、このスクールではクラブを持参するほうが少数派で、大半の利用者はレンタルクラブを使用しています。
ビギナーに丁寧な指導を行なうことで定評があるゴルフスクールなので、まずはここでゴルフを習ってみて、面白そうだったらハーフセットかフルセットを購入して本格的にゴルフを始めるという流れなのでしょう。
そのような段階のゴルファーにとって、ゴルフは未知のことだらけです。それこそ「ゴルフクラブのしまい方」も分からないわけです。分からないことは分かるように、理由も含めて丁寧に教えてあげなければなりません。
長いクラブを奥にしまい、短いクラブを手前にしまうことは、既存のゴルファーにとっては常識かもしれませんが、新規ゴルファーにとっては常識ではないことにあらためて気づきました。
ゴルフ業界は新規ゴルファーに対してもっと親切にいろんなことを教えなければいけないのではないかと考えさせられました。
練習場もゴルフ場も新規ゴルファーに対して不親切
筆者は昨年6月から練習場に行かなくなりました。どこで練習するようになったかというと最寄り駅近くのビルの中にオープンしたインドアゴルフスタジオです。
練習環境を変えた一番の理由は練習場の混雑です。筆者は平日の午前中に練習場へ行くことが多かったのですが、ゴルフブームの影響もあって打席待ちの日が増えました。そしてこれは練習場の致命的な欠点だと思うのですが、打席待ちの状態になると「何分待つか分からない」のです。
たとえば筆者の場合、10~15分の待ち時間で打席に入れるなら待ちますが、30分以上待つのであれば他の練習場に行きます。しかし「何分待つか分からない」といわれると判断しようがありません。
「何人待ちです」ということは教えてくれますが、2人待ちでも30分かかることがありますし、4人待ちでも10分で入れることもあります。何分待つか分からないのは非常に不便です。
その点、インドアゴルフスタジオであれば、事前に打席を予約すれば1時間の練習時間が確保できます。ボールの弾道は前方のスクリーンに映し出されますし、ヘッドスピードやアタックアングルなどのデータもモニターで確認できます。
それよりも何よりも、初回無料体験に行ったときの機械の操作方法の説明がとても丁寧で親切でした。練習場で打席の利用方法をこれほど親切に教えてくれる施設はありません。「人は親切なほうに流れてくるだろうな」と思っていたら、案の定、練習場通いをやめてインドアゴルフスタジオの会員になる人が続々と増えています。
ゴルフ場にしても、新規ゴルファーに施設の使い方を教えるのは本来、ゴルフ場の仕事のはずです。それなのにクラブハウスの掲示物やスコアカードの裏側のローカルルールの記載で教えた気になっているだけのように感じます。
ゴルフ場の使い方はハッキリいってかなり難しいです。ボールが隣のホールに入ってしまったときのエチケット・マナーや、スムーズなプレー進行のためのカートさばきなどは、1時間程度のビギナー講習を実施して教えるべき内容です。
新規ゴルファーからしてみると、施設の使い方を教わっていないのに「マナーがなっていない」と怒られても、「だったら使い方を教えてよ」という話です。
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