コースが動物園になった!? ゴルフ場を開放してノンゴルファーも楽しめるイベントが各地で開催 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

コースが動物園になった!? ゴルフ場を開放してノンゴルファーも楽しめるイベントが各地で開催

10月1日の都民の日、若洲ゴルフリンクス(東京都江東区)がコースを一般開放。ゴルファー、ノンゴルファーを問わず秋の一日を満喫してもらおうと行われたものです。同じようにゴルフ場を開放する試みは多摩川ゴルフ倶楽部(神奈川県川崎市)でも行われていました。

各種アトラクションで若洲ゴルフリンクスが大盛況

 2023年10月1日、若洲ゴルフリンクス(東京都江東区)に動物たちがやってきました。これは同日の都民の日に合わせた「わかすの日」の一イベントとして、ゴルフ場を一般開放。秋の一日を満喫してもらおうと行われたものです。

若洲ゴルフリンクスに普段はない子どもの歓声が響いた 写真:清流舎
若洲ゴルフリンクスに普段はない子どもの歓声が響いた 写真:清流舎

 この日は天候にも恵まれ、子どもも大人も秋の陽光を体いっぱいに浴びながら、芝生のにおいと感触を楽しんでいました。

 今年で11回目を迎えたこのイベント。以前は子どもたちの夏休み期間中に合わせて8月上旬のゴルフ場休場日に開催していましたが、暑さを避けることと、より多くの来場者を望み日程を変更。2020年より「都民の日(10月1日)」に開催しています(21年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止)。9月1日の江東区「こうとう広報」と同5日アップの若洲GLホームページに掲載して参加者を募集しました。多数の来場が予想されたため、事前登録としましたが、若洲エリアのイベントと合わせ1503人の参加者がありました。

 初の試みとして大好評だったのがクラブハウス前に設置された移動動物園。絶滅危惧種の「オオバタン」(オウム目インコ科)などと触れ合えた子どもたちは、悲鳴や歓声を上げて大盛り上がり。居合わせた大人たちも動物たちにすっかり癒やされていました。

 18ホールのうち、今年は昨年より1ホール増やした8ホールを使用。すっかり定着した「芝すべり」「わいわいスペース」「スナッグゴルフ」「カートツアー」のスペースでは大人も子どもも大はしゃぎ。

 さらに新らしい試みとしてコース内の池を使用した「ラジコンボート」や「ディスクゴルフ」も導入され、「面白い!」と称賛の声が上がっていました。

 また涼しいクラブハウス内では「ボールにお絵かき&つかみ取り」も開催。中学生以下の子どもたちは、1回限定のチャレンジながら、思いきり指を広げて、ゴルフボールをつかみ取っていました。

 対応したスタッフはスナッグゴルフに対応した日本プロゴルフ協会(PGA)所属プロ10名を含む約80名。新木場駅からは無料クラブバスが運行し、受付に駐車券を出せば駐車場代が無料になるサービスもあった。午後3時20分、終了10分前のクラブバスもほぼ満員。子どもも大人も、ゴルフ場で遊び倒した満足感でいっぱいの笑顔を浮かべていました。

 子どもにとってもゴルフ場が身近な存在になったはず。一人のお子さんの口からこぼれた「また来ようね~」のひと言は、将来ゴルファーとなったその姿を想像させるものでした。

多摩川河川敷のコースでドッグラン

多摩川ゴルフ倶楽部で行われたドッグランイベントの様子 写真:清流舎
多摩川ゴルフ倶楽部で行われたドッグランイベントの様子 写真:清流舎

 動物が大活躍したイベントは、他にもあります。8月3日、多摩川ゴルフ倶楽部(神奈川県川崎市)は、ドッグランになっていました。この「TAMAGAWA DOG & GOLF」のタイトルに添えられていたのが「愛犬と芝の上で楽しむ地域交流ができるイベント」というフレーズ。

 多摩川沿いのリバーサイドコースには、その言葉を証明するかのように、213人の飼い主と犬たちが集まりました。訪れていたワンちゃんたちは、ほとんどが小型犬。9番ホールの一部を利用した約590平米のドッグランをのびのびと駆け回り、犬同士の“交流”も深めていました。

 人と動物が楽しく交わるイベントが、ノンゴルファーにとってゴルフ場を身近に感じるキッカケにはなったはず。もっともっと、こうしたイベントを増やしていってほしいものです。特に東京オリンピックのゴルフ競技を開催した霞が関CCと日本ゴルフ協会には、市民に一般開放するこうしたイベントを何度か開く「義務」があるように思います。                         

取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。

【写真】ゴルフ場に珍しい動物たちがいる非日常な光景

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「わかすの日」に登場した絶滅危惧種の「オオバタン」 写真:清流舎
「わかすの日」の移動動物園 写真:清流舎
「わかすの日」の移動動物園 写真:清流舎
怒られてしまう可能性がある立ち位置はココ!飛球線後方に立つのはマナー違反です
ショットをしようとしているゴルファーの邪魔にならない理想的な立ち位置はここ
ラインを踏む可能性があると思う時は「ここを踏んでも大丈夫ですか?」と同伴競技者に確認しよう
最初はレーキの刃のあるほうで砂を押すようにして
引き戻す
裏返して滑らかにならす
裏で滑らかにならしながら入った位置まで戻る
裏で滑らかにならしながら入った位置まで戻る
砂に残るレーキの線や跡がピンに向かって真っすぐになるよう、ピンの方向を意識しながらならす
アゴに近い傾斜の部分は押す力を強くして砂を戻してあげるように
もしアゴのそばにボールがあっても、アゴの側からバンカーに入ってはいけません
レーキを使い終わったらバンカーの手前の低いところに置く
同伴競技者の方もしっかりとボールを行方を見てあげるようにしよう
ボールが飛んでいった場所をしっかりと覚えておこう
若洲ゴルフリンクスに普段はない子どもの歓声が響いた 写真:清流舎
多摩川ゴルフ倶楽部で行われたドッグランイベントの様子 写真:清流舎

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