差し色以外は真っ白のカラーリングがセンス良すぎる
40代、ゴルフ適齢期の男性の中には、若い頃「Boon」「smart」といったストリート系ファッション誌の洗礼を受け、新作スニーカーの発売日には「ソッコーゲットだぜ!」を合言葉に、渋谷、原宿、あるいは地元繁華街のファッションビルに、神戸は西宮神社の新年の風物詩「福男選び」もかくやと言わんばかりの快足を飛ばし、強敵(ともと読む)との争奪戦に身を投じたもんだ(今より20キロ痩せてたし)、と、遠い目をして思い出に浸る御仁も多いのでは?

そうした元・スニーカーヘッズは、夫となり、父となり、流行の「ダッドシュー」を試してはみたものの、今現在の自分が履いたところで文字通りの「ダッドシュー(オヤジ靴)」にしかならなことを悟って、無難かつカジュアルフライデーに履いていっても悪目立ちしないスニーカーを手に取る年齢になっても、「コラボアイテム」「ダブルネーム」といった往年の物欲ワードにはピクリと反応せざるを得ない悲しい性をDNAレベルで刷り込まれているものです。
そんな筆者のご同輩のお耳に是非とも入れておきたいのが、ハイ、こちら。
米国東海岸の名門スニーカーブランド「New Balance(ニューバランス)」と、日本のゴルフアパレルの雄「PEARLY GATES (パーリーゲイツ)」が「コラボ」したスパイクレスのゴルフシューズが登場したのです!
「パーリーゲイツ」は、2022年春のテーマ【LOVED ONE】の取り組みの一つとして「ニューバランス1400」とのコラボレーションモデルを3月18日(金)より全国直営店舗及び公式オンラインショップにて発売。
オリジナルで独自の世界観を表現する一方でゴルフウエアとしての機能性にも妥協しないパーリーゲイツと、1994年に誕生して以来、その高い機能性とデザインにより長く愛され続けてきたニューバランスの逸品「M1400」。2つのブランドのものづくりへのこだわりが共感を生み、コラボレーションが実現したと言います。
このコラボシューズは、いまだ色あせないテクノロジーとデザインにより、ランナーだけでなくタウンシューズとしても愛され続けている「1400」の意匠・機能性のどちらも生かしながら、ゴルフシューズとしての性能も十分に搭載しています。
洗練されたホワイトのホワイトのカラーリングは、履く人の個性に寄り添う懐の深さがありながら、芝の上では目の覚めるような鮮烈な印象を与える絶妙のチョイス。
コラボレーションの証として、パーリーゲイツをを象徴する「PG89」の文字を通常ニューバランスでは実現が難しいとされるボディに、同ブランドのシグネチャーカラーであるネイビーで配置しています。このロゴをアクセントにした以外は、ソールやシュータンまでほぼすべて真っ白。装飾やカラーを最小限に抑えたデザインとなっています。もう、センスが良すぎて泣けてくるのであります。
ゴルフシューズとしての機能性も痒いところに手が届く
ゴルファーとしてうれしいのは、ボディに防水レザーを採用し、フィット性向上のために甲周りを支えるゴムバンドを内蔵するなどの痒いところに手が届く機能性。クッションには、REV LITE素材を使用し、軽量性を保ちながら確かな耐久性と心地よいクッション性を提供しています。ツマ先はショットのフィニッシュ時の足の動きを考慮し、ラバーを打つ側方向へ巻き上げるといった工夫も。
ラバーソールは足の動きに合わせた斜めのカッティングを設計し、さらにミッドソールには設置面積を拡大し安定性、高いグリップ性が特徴です。アウトソールはプレーのしやすさを考慮し確かなグリップ性を提供するパターンを採用しています。
インソールは両ブランドのロゴと「GOLF」という文字が配されたデザイン。シューレースはパーリーゲイツのロゴ入りと無地の2種類が付属しているので、好みに合わせて付け替えられます。
価格は3万7400円(税込み)といいお値段ですが、コラボアイテムに目がないスニーカー好きには、目をつぶってやり過ごすには魅力的すぎる出来の良さなのであります。