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- 52歳のA・ソレンスタムも参戦! 史上最多22人の日本勢が挑む「全米女子オープン」ってどんな大会?
米女子ツアーメジャー2戦目となる「全米女子オープン」が開幕します。今年は史上最多となる22人もの日本選手が参戦するなど大注目。そこで、これまでの歴史と注目選手についてまとめました。
史上初めて2000人以上が参加した今年の全米女子OP
◆米国女子プロゴルフ<全米女子オープン 7月6~9日 ペブルビーチGL(カリフォルニア州) 6546ヤード・パー71>
史上最多22人の日本勢が出場する全米女子オープンが、6日に開幕します。開催コースは男子ツアーでもおなじみの名門、カリフォルニア州モントレーのペブルビーチゴルフリンクス。男子の全米オープンは過去に何度も行われていますが、全米女子オープン開催は初めてです。
男子の全米オープンに遅れること51年、第二次世界大戦が終わった1946年に始まった米国の女子ナショナルオープンは、今年が第78回大会。パティ・バーグが優勝した第1回大会の出場者は39人で、うちプロは6人しかいませんでした。

2023年の本戦出場選手は156人。ハンディキャップインデックス2.4以下のアマチュアとプロがエントリーできる予選から数えると、2107人が大会に参加しています。総エントリー数が2000人を超えるのは史上初めてのことです。
優勝賞金も第1回は5600ドルでした。2023年については大会開幕後に発表されるはずですが、大きく額が跳ね上がった2022年が180万ドルだったので、それを下回ることはないでしょう。第1回大会と比較すると、300倍以上に跳ね上がっています。いずれも大会が歴史を重ねるとともに、女子ゴルフの裾野が大きく広がったことがよくわかります。
全米各地と日本など23カ所で行われた最終予選には、大会歴代優勝者のクリスティ・カー(2007年優勝)やポーラ・クリーマー(2010年優勝)もエントリーしていました。カーは予選突破ならず、クリーマーは棄権で本戦には進めませんでした。
それでも、出場資格のなくなった歴代優勝者が本戦目指して予選に出場するほど、ナショナルオープンを大切にしているということの証明でもあります。
笹生優花が2021年に優勝を飾るまで、全米女子オープン優勝に最も近づいた日本勢は、1987年の岡本綾子でした。この年、絶好調で優勝候補の1人でもあった岡本は、ローラ・デービース(英国)、ジョアン・カーナー(米国)と3人でプレーオフを戦いました。
当時のプレーオフは最終日の翌日、18ホールストロークプレーという長丁場で行われていました(現在は変更されています)。結局、デービースに敗れた岡本は2位に終わりました。
メジャータイトルを逃したのは残念でしたが、シーズン終了後には米国以外の選手として史上初の賞金女王となり、その実力を存分に示した大会でもありました。
好調キープの笹生優花は2度目の栄冠を目指す
改めて、今年出場する22人の日本勢に目を向けてみましょう。2021年大会優勝の笹生、2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子はメジャーチャンピオンの資格、馬場咲希は昨年の全米女子アマ優勝の資格で出場します。
米ツアーでの実績で畑岡奈紗、古江彩佳の2人、さらに5月3日、7月3日の2つの時点でのロレックス(女子世界)ランキング75位以内という資格で、山下美夢有、岩井明愛・千怜ツインズら9人が出場を決めています。
日本の房総CCで行われた最終予選から5人、さらに米国内での最終予選から野村敏京ら3人が出場権を獲得しており、合計22人となります。

笹生は2週前に行われたメジャー「KPMG全米女子プロ」でも優勝争いを演じています。2位に終わっていますが、今大会でも優勝候補の一角にいるのはまちがいありません。
メジャータイトル獲得に闘志を燃やす畑岡、米ツアー2年目ながら安定した結果を出し続けている古江の忍耐強いプレーぶりにも注目したいところです。
日本で絶好調の山下や岩井姉妹、米ツアールーキーの勝みなみらは、自分の力がどこまで世界に通用するかを試そうとしています。これまで8回の大会出場を経験しており、米ツアー常駐も長かった上田桃子が、どんなプレーを見せてくれるのかも楽しみです。
アマチュアは、馬場の他に米国留学して腕を磨き、現地で最終予選と突破した長野未折、日本の最終予選で惜しくも補欠になりながら、トップ通過の岩井明愛がロレックスランキングでの出場を獲得したため繰り上がった小倉千鶴の3人が出場します。
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