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グリップ交換だけでパッティングが安定! リッキー・ファウラーから学ぶ大型マレットを使いこなす秘訣
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、PGAツアー「ロケットモーゲージクラシック」で4年ぶりの復活優勝を遂げたリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)です。
4年ぶりVのリッキー・ファウラー使用パターはオデッセイの14年モデル
6月29日~7月2日の期間、ミシガン州のデトロイトGCでPGAツアー「ロケットモーゲージクラシック」が行われました。
通算24アンダーで並んだコリン・モリカワ選手、アダム・ハドウィン選手とのプレーオフを制して優勝したのは、リッキー・ファウラー選手でした。
ファウラー選手は2週前の全米オープンで、首位タイで最終日を迎えましたが、ウインダム・クラーク選手に1ストローク差で敗れています。その悔しさをバネに、2019年のWMフェニックスオープン以来となる同ツアー通算6勝目をマークしました。
4年ぶりの復活優勝を遂げたファウラー選手ですが、注目を集めたのが使用していたパター、オデッセイの「ヴァーサ ジェイルバード」です。2014年に発売されたこのモデルは、白と黒に塗り分けられたカラーリングが特徴の大型マレット。ファウラー選手は、今年に入ってからバッグに入れていたようです。
実は、クラーク選手が全米オープンで優勝した時に使用していたのもこのパターでした。パッティングが好調だったファウラー選手の影響を受け、同じモデルを使い始めたといいます。また、前週のトラベラーズ選手権でもキーガン・ブラッドリー選手が同じモデルで通算6勝目を達成。「ヴァーサ ジェイルバード」は、3週連続で優勝を飾ったことになります。
大きな話題になっている「ヴァーサ ジェイルバード」ですが、私が注目したのはヘッド単体の性能ではなく、ファウラー選手のヘッドとグリップの組み合わせです。彼は、この大型マレットのヘッドに中尺用の太くて長いグリップを装着し、グリップの中間辺りを握ってストロークしています。
大型マレットのパターには太くて長いグリップ
大型マレットは慣性モーメントが大きいヘッドですが、手首を使ってストロークしてしまうと、逆にヘッド挙動が不安定になる傾向があります。手先を使うのではなく、ワキを軽く締め、背中や肩などの体の大きいパーツを動かすことで大型マレットの性能を生かすことができるわけです。
この振り方と相性がいいのが、太くて長いグリップ。手元側に重量が加わるため、カウンターバランスになり、いい意味で手先の感覚を消すことができます。
ファウラー選手はパターのレングスも長めにしていますが、グリップを太くて長いものに換えるだけでも効果があります。大型マレットを使用していてパッティングがうまくいかないという人は、太くて長いモデルにグリップ交換してみてはいかがでしょう。
リッキー・ファウラー(Rickie Fowler)
1988年生まれ、米国カリフォルニア州出身。アマチュア時代は、36週に渡って世界ランキング1位を保持するなど活躍。2009年にプロ転向し、翌年は米ツアーの新人王を獲得。12年に初優勝を挙げ、15年には「ザ・プレーヤーズ選手権」を制覇。19年以降、優勝から遠ざかっていたが、23年の「ロケットモーゲージクラシック」で4年ぶりの復活優勝を挙げた。PGAツアー通算6勝、その他3勝。
石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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