「アムンディ・エビアン選手権」が今夕開幕！ 畑岡奈紗、古江彩佳のメジャー初制覇と渋野日向子の復調に期待

　女子プロゴルフの今季メジャー第4戦「アムンディ・エビアン選手権」が日本時間の今夕開幕。日本勢は古江彩佳、畑岡奈紗、笹生優花、渋野日向子、西村優菜、勝みなみ、山下美夢有、岩井千怜、西郷真央、馬場咲希（アマチュア）の10人が出場する。

　宮里藍が米ツアー初優勝を含む2勝を挙げ、日本人には相性の良い大会として知られる。会場はフランスはレマン湖を見下ろすアルプスの山々に囲まれたエビアンリゾートGC。1904年開場と歴史のある美しい景観が特徴のリゾートコースだが、グリーンのすぐ手前まで迫る池や急勾配のマウンドなどが戦略性を高めている。大会中は深いラフや高速グリーンなどが難易度を増し、緻密なマネジメントが要求されるメジャーにふさわしいセッティングとなっている。

　7月初めの全米女子オープンでは優勝争いを演じつつも4位タイでメジャー初制覇を逃した畑岡奈紗は意気込みを次のように語る。

「今回で6回目のエビアンになると思うんですけど、私自身としては唯一トップ10にまだ入れていない試合なので、もちろん優勝目指してっていうところもありますし、まずはトップ10も目指していけるような順位で回りたいっていうのもあります。今年のメジャーも残りエビアンと再来週のAIG全英オープンで終わってしまうので、この2試合しっかり頑張って、今一番自分の目標であるメジャー優勝っていうのができるようにしたいなと思います」

　KPMG全米女子プロゴルフ選手権で8位タイ、全米女子オープンで6位タイとメジャーで2試合連続のトップ10入りを果たし、こちらもメジャー初制覇が期待される古江彩佳。2021年に4位、22年に19位タイと今大会との相性の良さを感じさせることを問われると、次のように答えた。

「たまたま2回出たことがある時に成績が良かっただけかもしれないんですけど（笑）、距離がメジャーにしては短かったりするところが自分にとってはスコアが出せているところではあるかなと思います。まずは予選通過を目指して、そこからまた上位争いができていけたらいいなと思います」

　一方、直近の米ツアーで3試合連続の予選落ちを喫しており、シード権死守に向けても正念場の渋野日向子は大会に向けた調整について「ショットというよりかは、体の動きとかを自分の中で整理できるようにトレーニングだったりというのを軽くやってきた感じです」と明かし、「しっかり4日間戦いたいなと思うんですが、自分のしたいゴルフだったり体の動きだったりっていうのをできたらいいのかなと思っています」と、まずは結果よりもトップフォームを取り戻すことに重きを置いていることをうかがわせた。

　なお、大会の模様は日本時間の7月27日18:00～を皮切りに、WOWOWにて連日放送される。