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- 「不安に思っているショットが出てしまった」 畑岡奈紗はまたも最終組でメジャー制覇逃す 笹生優花と並び3位タイ
畑岡奈紗(はたおか・なさ)が3打差逆転優勝に挑んだ今季のメジャー第4戦、アムンディ・エビアン選手権最終日(現地30日、仏・エビアンリゾートGC)。畑岡は4バーディー、5ボギーと一つスコアを落とし、優勝したセリーヌ・ブティエ(仏)とは7打差の3位タイに終わった。
優勝は地元フランスのセリーヌ・ブティエ
◆米国女子プロゴルフ<アムンディ・エビアン選手権 7月27~30日 エビアンリゾートGC(フランス) 6523ヤード・パー71>
メジャーの壁は、今回も厚かった。
畑岡奈紗が3打差逆転優勝に挑んだ今季のメジャー第4戦、アムンディ・エビアン選手権最終日(現地30日、仏・エビアンリゾートGC)。メジャー優勝という目標をハッキリと口にして臨んでいる今シーズンは、3週前の全米女子オープンでもメジャータイトルに限りなく近いチャンスがあった。最終日を単独首位で迎えながら、アリセン・コープス(米)に逆転負け。4位タイに終わっている。
その悔しさはもちろん、今季のメジャーは今大会と2週後のAIG(全英)女子オープン(10~13日、英・ウォルトンヒースGC)の2つしかないという気持ちで畑岡はプレーした。
追いかける相手は、通算11アンダー単独首位のセリーヌ・ブティエ(仏)。地元選手との2サム最終組は完全アウェーだが、畑岡はものともせずに立ち向かった。
出だしの1番は2人揃ってバーディー。だが、2番パー3でもバーディーを決めたブティエに対し、畑岡はパー、差は4打に広がった。
ブティエが5番でもバーディーを奪い、対照的に畑岡は6番でグリーン右、ショートサイドのラフからボギーを叩いてしまう。6打差でバックナインに入る苦しい展開だ。
11番で畑岡が奥からバーディーを奪い、ブティエが13番ボギーとしたところで差が4打に縮まったが、追撃はここまで。初のメジャータイトルがかかる終盤に入っても表情を変えることなくプレーするブティエが15番バーディーで通算14アンダー。畑岡は14、15、17番とボギーを重ね、差は大きく広がった。パー5の18番では、ピン50センチにつけるスーパーショットでバーディーフィニッシュ。次につながる意地を見せた。それでも結果は7打差3位タイ。勝ったブティエを地元ファンとともに祝福するしかない悔しさを味わった。
「バーディーでいいスタートが切れたかな、と思ったけど、なかなか昨日みたいにうまくいかなかった。後半になって、自分が不安に思っているショットが出てしまったかな」と、悔しさをにじませる畑岡。一方で「試合前、あまり状態がよくなくて、正直この位置でできると思ってなかった。3位タイは悔しいけど、やっとここでもトップ10に入れた。目指すところは優勝だけかな、と思います」と、2週後に控えたシーズン最後のメジャー、AIG(全英)女子オープンに思いを馳せた。畑岡の挑戦は続く。
一方、ブティエに5打差5位タイでスタートした笹生優花は、5バーディー、4ボギーとしぶとくプレーして通算7アンダー。畑岡と同じ3位タイに入った。「楽しい1週間でした。いい経験になりました」と、笑顔で大会を終えた笹生。2021年全米女子オープンに続くメジャー2勝目はならなかったが、今季、全米女子プロに続く2度目のメジャートップ10入りで、2週後のAIG(全英)女子オープンに期待が膨らむ。
予選を通過した残る4人の日本選手の中では、渋野日向子が最も苦しんだ。通算イーブンパー30位タイからの追い上げを狙ったが、6番ボギーの後、苦しいプレーが続く。バックナインに入ってからも4つのボギーを叩き、バーディーなしで5つスコアを落としてしまう。結局、通算5オーバー59位まで順位を落としてしまった。
「悔いが残るラウンドだったかな。グリーン上ですごい苦戦したのが残念です。4日間プレーできたのはよかったけど……」と、悔しさいっぱい。次週は、全英前哨戦となるフリードグループ女子スコティッシュオープン(8月3~6日、スコットランド、ダンドナルドリンクス)に出場し、AIG(全英)女子オープンに備える。
最終日に2つスコアを伸ばした古江彩佳が通算イーブンパー36位タイ、山下美夢有が3つスコアを落として通算2オーバー48位タイ、勝みなみが通算3オーバー53位。アマチュアの馬場咲希、西村優菜、西郷真央、岩井千怜の4人は予選で姿を消している。
畑岡 奈紗(はたおか・なさ)
1999年年1月13日生まれ、茨城県出身。2016年の日本女子オープンで国内メジャー史上初のアマチュア優勝達成。その後、プロに転向して翌17年から米ツアーに参戦。同ツアーでは18年に初勝利を挙げ、22年DIOインプラントLAオープンで米ツアー通算6勝目。日本ツアーでも、17年に日本女子オープン連覇、19年に日本女子プロゴルフ選手権、日本女子オープンの国内メジャー2勝を達成するなどツアー通算5勝を挙げている。アビームコンサルティング所属。
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