- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 今季最後のメジャーも畑岡奈紗はV逸 西郷真央がベストスコアをマーク その他日本勢の順位は?
今季最後のメジャーも畑岡奈紗はV逸 西郷真央がベストスコアをマーク その他日本勢の順位は?
AIG(全英)女子オープン最終日、今季メジャーで何度も優勝争いに絡んでいる畑岡奈紗(はたおか・なさ)は首位のリリア・ヴ(米)チャーリー・ハル(英)に5打差の通算4アンダー9位タイでスタート。初のメジャータイトル獲得に向けてプレーしたが、この日2オーバーとスコアを伸ばせず、悲願のメジャー制覇はまたもおあずけとなった。
「すごく自分向きのコースだと思っただけに悔しい」と畑岡奈紗
◆米国女子プロゴルフ<AIG(全英)女子オープン 8月10~13日 ウォルトンヒースGC(イングランド) 6649ヤード・パー72>
今季最後のメジャーで最終日5打差逆転に賭けた畑岡奈紗だったが、またしても手が届かずに終わった。
AIG(全英)女子オープン最終日(現地時間13日)、畑岡は首位のリリア・ヴ(米)チャーリー・ハル(英)に5打差の通算4アンダー9位タイでスタート。初のメジャータイトル獲得に向けてプレーした。
しかし、出だしの1番からいきなりボギー。4番ではダブルボギーと苦しい展開になってしまった。6番バーディーでフロントナインは2オーバー。10番バーディーとバックナインはいい滑り出しを見せたが、14番でこの日2つ目のダブルボギー。勝利が遠のいた。15、16番で連続バーディーを奪ったが焼け石に水。17番ボギーで通算2アンダー11位タイに終わった。
メジャー優勝を目標に掲げて臨んだ2023年は、全米女子オープン、アムンディ・エビアン選手権、そして今大会と、いずれも優勝が狙える位置で戦いながら結果は4位、3位、11位。それだけに、ホールアウト後はこみ上げる涙を必死でこらえた。
「やはりグリーン上で風の影響がありました。横風やフォローでのパッティングが少しずれていたのかな」と、苦しかった最終日を振り返る。
「初めて来た時から、すごく自分向きのコースだと思ったのでチャンスをつくりたかったけど悔しい」と、本音を吐露。今季もメジャーの勝利の女神に微笑んでもらえなかったが、しっかり前向きに気持ちを切り替えた。「直近のメジャーではいいところまで来てるので、来年のメジャーに向けて、もっともっと頑張りたいと思います」と、涙をこぼさずに話を終えた。
「できればもう少し伸ばしたかった」と貪欲さを見せた岩井明愛
1つスコアを伸ばして畑岡と同じ11位タイに食い込んだのが岩井明愛だ。11番では第2打でピンを直撃するスーパーショットを見せるなど4バーディー、3ボギー。初出場ながら実力を発揮した。「できればもう少し伸ばしたかったんですけど、風があってグリーンも速くなってきて難しかったです」と、欲も見せる。
全米女子オープンに続く2度目のメジャー出場で経験値も上がった。「コースコンディションや天候の変化が……。日本と比べるのもあれですけど、プレーしたことのないようなコースもあって(自分で)もっとどうにかできるだろうということがありました」と、正直な気持ちを口にする。海外志向は相変わらずで、「チャンスがあれば行きたいです」と、さらに上を目指す。
2日目に首位と5打差ながら2位につけ、メジャーで初めて優勝が狙える位置で週末プレーした勝みなみは、この日3つスコアを落として通算イーブンパー21位タイ。悔しさをにじませる。「ティーショットだけじゃなくてセカンドショットもうまくいっていない。アプローチも風の読みが悪くてショートしてしまったり……。思い出せば思い出すほど悔しさがこみ上げてきます」と、唇をかむ。
一方で米ツアーのルーキーらしくポジティブなところをのぞかせる。「まだまだ伸びしろがあるというか、まだまだ自分は上に行ける、もっともっとうまくなれると再確認できた」と、笑顔で今後を見据えた。
強烈な巻き返しを見せたのが西郷真央だ。通算7オーバー70位タイでスタートし、7バーディー、2ボギー。5アンダー67と、優勝したヴに並ぶこの日のベストスコアを叩き出し、通算2オーバー。36位タイと最終日に意地を見せ、今後につなげた。
他の日本勢は、西村優菜、古江彩佳、山下美夢有が勝と同じイーブンパー21位タイ。吉田優利が通算1オーバー30位タイ、櫻井心那が通算5オーバー50位タイ。3日目に83の大叩きを演じた川崎春花は、最終日も4オーバーと振るわず、通算17オーバーで73位の最下位に終わっている。
優勝争いは、通算9アンダーで並んでスタートした最終組の2人に絞られたが、シェブロン選手権でメジャー初優勝を飾っているヴが、貫禄のプレーを見せた。地元イングランドのハルがギャラリーの応援を一身に受けるのを尻目にバーディーを重ねてどんどんその差を広げていく。通算14アンダーまでスコアを伸ばし、ハルに6打差圧勝でメジャー2勝目を飾った。
大会2勝で日頃は日本ツアーでプレーする申ジエ(韓)が3位に入っている。
畑岡 奈紗(はたおか・なさ)
1999年年1月13日生まれ、茨城県出身。2016年の日本女子オープンで国内メジャー史上初のアマチュア優勝達成。その後、プロに転向して翌17年から米ツアーに参戦。同ツアーでは18年に初勝利を挙げ、22年DIOインプラントLAオープンで米ツアー通算6勝目。日本ツアーでも、17年に日本女子オープン連覇、19年に日本女子プロゴルフ選手権、日本女子オープンの国内メジャー2勝を達成するなどツアー通算5勝を挙げている。アビームコンサルティング所属。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking