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- 「後半2個目のバーディーを取ってから緊張した」桑木志帆は猛攻及ばずまたも初優勝はおあずけ
CAT Ladies最終日、首位に3打差9位タイでスタートした桑木志帆(くわき・しほ)が、ボギーフリーの5バーディーでプレー。しかし、首位に2打差と迫った勝負の最終盤、17番で4メートル、18番で2メートルのバーディーチャンスを決めきれず、プレーオフに1打足りない3位に終わった。
悔しい3位にも「確実に階段は上がっていると思います」
◆国内女子プロゴルフ<CAT Ladies 8月18~20日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6638ヤード・パー72>
猛攻もあと一歩、初優勝に届かなかった。
CAT Ladies最終日、首位に3打差9位タイでスタートした桑木志帆が、ボギーフリーの5バーディーでプレー。しかし、首位に2打差と迫った勝負の最終盤、17番で4メートル、18番で2メートルのバーディーチャンスを決めきれず、プレーオフに1打足りない3位に終わった。
「優勝スコアというよりも、前半3つ、後半3つ(バーディーを取ることを)目指していたので、それができずに悔しい」。1番、4番、7番と前半は予定通り3つバーディーを奪ったが、後半は12番、15番の2つだけ。
実は「後半、2個目のバーディー(15番)を取ってから」緊張したという。自分が優勝争いの真っ只中にいることを意識してしまったからだ。「リーダーボードを見なけりゃよかった。久々に緊張しました。でも、楽しもうと思って楽しめたのはよかったです」と、白い歯を見せた。
上がり2ホールのチャンスは「17番は入ったと思ったんですけど。18番は、傾斜はスライスだけど、ラインは真っすぐ。でも緊張して思うようにストロークできなくて」と、悔しさをにじませる。「緊張すると、自分の自信のないものに出ます。ドライバーがよくない時はドライバー、パットが良くない時はパット」という言葉通り、最後は失速してしまった。
昨年のメルセデスランキング51位で今季前半戦の出場資格を獲得。試合で結果を出して第1回リランキングを1位で突破し、その後の出場権も手にしている。これが7度目のトップ10入りで、メルセデス・ランキングは現在10位。9月の第2回リランキング突破どころかシード獲得もしっかりと視野に入ってきた。本人もそれを自覚しており、初優勝に向けて「確実に階段を上っていると思います」と、気持ちを引き締めた。
コロナ禍で翌年に延期された2020年度にプロテストに合格した93期生。同期にはすでに優勝を経験している岩井明愛、千怜のツインズがいる。さらに同じ2021年に行われたプロテストで合格した“1期後輩”には、川崎春花、櫻井心那、尾関彩美悠のツアー優勝者がいる。若い選手の活躍が目立つツアーならではの状況だが、桑木は安定した結果を出しながら、一歩一歩、確実に勝利へと近づいている。
桑木 志帆(くわき・しほ)
2003年1月29日、岡山県生まれ。21年6月のプロテストに合格し、QTランキング13位の資格で22年シーズンからツアーに本格デビュー。21年のJLPGA新人戦加賀電子カップでは優勝を手にしている。岡山御津CC所属。
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