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- 「分岐点、岐路に立たされている」 ツアー5勝の比嘉真美子が語る“今” リランキングはギリギリ残ったか?
「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」2日目、ツアー通算5勝の比嘉真美子(ひが・まみこ)はトータル5オーバーの84位タイで予選落ちを喫した。暫定リランキングは28位で終盤戦の試合には出場がほぼ可能な状態だが、悩みは多いようだ。
迷宮の中でゴルフをしている感じだった
◆国内女子ゴルフ<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 9月22~24日 利府ゴルフ倶楽部(宮城県) 6569ヤード・パー72>
ツアー通算5勝の比嘉真美子は今週、正念場を迎えていた。
シードを持たない選手の出場優先順位を入れ替える、第2回リランキングが行われるため、暫定リランキング28位の比嘉は、予選を通過して少しでも順位を上げておきたいところだった。
しかし、2日間でトータル5オーバーとし、84位タイで無念の予選落ち。ポイントは稼げなかったが、暫定28位の順位に大きな変動はなさそうで、終盤戦の試合にもいくつか出場が可能な状態だ。
ただ、メルセデス・ランキングは78位で、同50位までに与えられるシード権獲得のためには、残りの試合で上位フィニッシュを続ける必要がある。
厳しい戦いになるのは分かっているが「今日の試合でモヤモヤが少し晴れたのでよかった部分はあります。ただ、かみ合わなくてスコアにはならなかったですが、少し頭の中はスッキリしています」と笑顔を見せる。リランキングについても「そこまで気にはなっていなかった」と言う。
「そもそも今季はQT82位から始まったので、レギュラーツアーに出るのは自分でも想像していなかったんです。そしたら『アクサレディス』で2位に入り、(第1回)リランキングを突破して試合に出られるようになったけれど、良いという感覚もなく、迷宮の中でゴルフをしている感じでした」
プレースタイルなどを見つめ直す時期
アマチュアの頃は日本女子アマを連覇するなど“大器”、“大型ルーキー”と呼ばれ、ナショナルチームではエースで、ゴルフ界では同世代の松山英樹と並ぶほどの知名度を誇った。
プロ入り後も、本格参戦初年度の13年シーズンで2勝を挙げ賞金ランキング8位となったが、翌年から成績は上がらず、15年には17試合連続予選落ちなどで賞金ランキング95位となり、シードを手放した。
しかし、16年にはスランプから抜け出してシードに返り咲き、再び17年から19年まで1勝ずつしているが、コロナ禍以降は不振が続いている。比嘉にとっては試練の連続だ。
「体の変化を感じるし、それに伴ってスイングなどの動きも異なってきています。30歳までゴルフにすべての時間を費やして全力疾走で来ましたが、良いことも悪いことも経験してきて、今はいろいろと考える時期なのかなって思います」
現在は拠点を大阪に移して生活しているが、環境の変化も「ほとんど家にいないので、リフレッシュができているかといえば、そうでもない」と苦笑いを浮かべる。
「今は岐路に立たされているというか、分岐点。これから先、良いゴルフをするためには、またゼロから考え直して、目標や自分に合うトレーニングや練習、プレースタイルを見つめ直す時期なのかなと思います」
最後まで表情は晴れなかったが、一度、長く暗いトンネルから抜け出した経験がある比嘉には、それを乗り越えられる力があるはずだ。
“ギリギリ”残ったリランキングから出場できる終盤戦で、勘を取り戻すきっかけをつかみたいところだ。
比嘉 真美子(ひが・まみこ)
1993年10月11日生まれ、沖縄県出身。2012年にプロ入りし、本格参戦初年度の13年に「ヤマハレディースオープン葛城」「リゾートトラストレディス」の2勝を挙げるルーキー離れした活躍で賞金ランキング8位に。その後はしばらく勝てない時期が続いたが、17、18、19年と1勝ずつを挙げ、ツアー通算5勝。23年シーズンはQTランキング82位からシード復帰を目指す。TOYO TIRE所属。
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