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- 3度目の2位に泣いた菊地絵理香 「あまりスコアも数えていなかったし…、十分頑張ったと思います」
日本女子オープン最終日、1打差の2位から逆転優勝を狙った菊地絵理香だったが及ばず、自身3度目の「日本女子オープン2位」に終わった。
「あそこまでスキのないゴルフをされると……」
◆国内女子プロゴルフ<日本女子オープン 9月28日~10月1日 芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県) 6528ヤード・パー72>
またしても、菊地絵理香が2位に泣いた。日本女子オープン最終日、首位の原英莉花に1打差2位で逆転優勝を狙った菊地。過去10年間で7度のトップ10に入り、そのうち2位が2回と惜敗が続いているだけに、喉から手が出るほど欲しいタイトルだ。
原と2人の最終組は、激しい闘志のぶつかり合い。どちらもスキを見せないプレーぶりとなったが、今ひとつ思うようなショットが打ち切れなかった菊地に対し、絶好調の原が勝った。
最終的には4打差、スコアを2つ伸ばした菊地に対し、4つ伸ばして通算15アンダーとした原の前に敗れた。
「気づいたらノーボギーでしたね。あまりスコアも数えていなかったし、一生懸命すぎて。十分頑張ったと思います」と、自らのプレーを誇った菊地。その上をいった原をほめるしかなかった。
「あそこまでスキのないゴルフをされると……。彼女が16番のパーパットを入れた時に、もう厳しいかなと思いました」と口にしたが、それでも最後まであきらめることなくプレーを続けた。
3度目の日本女子オープン2位。再びタイトルに向けて挑む気持ちを問われると、「まだできればいいんですけどね。こればっかりはいつまでできるかわからないので……・できる限り出たいな、と思います」。35歳のベテランらしい言葉だが、闘志は消えていない。
菊地の頑張りは、同世代への大きな励みにもなっている。8位タイで先にホールアウトした2歳年上の上田桃子は、菊地についてこんな風に語った。
「絵理香ちゃんはオープンに強いイメージがある。普段からガッツがあるのは知ってるし、潔い職人気質。ゴルフを好きな人が見たくなる技術をいっぱい持ってる選手。だからこういうところで強い」
同世代として「勝ってほしい気持ちはある」とエールを送っていた。
敗れはしたものの、差が4打に広がっても最後まで見る者を夢中にさせた勝負は、菊地のプレーがあったからこそのもの。今季は、地元・北海道でのニトリレディスで勝った以外にも優勝争いもしており、まだまだ元気いっぱい。メルセデス・ランキングも11位につけている。
再びナショナルオープンの舞台で優勝争いを演じ、今度こそ頂点に立つ。菊地の戦いはまだまだ続く。
菊地 絵理香(きくち・えりか)
1988年7月12日生まれ、北海道出身。ティーチングプロである父の影響で6歳からゴルフを始める。2008年のプロテストに2度目の受験で合格し、12年には年間獲得賞金ランキング43位で自身初のシード入り。15年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初優勝。昨季の「資生堂レディスオープン」で2位タイに入り、生涯獲得賞金6億円突破を果たした。ツアー通算6勝。ミネベアミツミ所属。
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