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「3勝目、4勝目しても“自称”アイドルはやめない」 菅沼菜々が逃げ切りVで2勝目…次の目標はメジャー制覇
国内女子ツアー「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」。最終日を首位タイからスタートした菅沼菜々(すがぬま・なな)が3バーディー、1ボギーの「70」で回り、通算14アンダーで今季2勝目を手にした。
「泣きそうな感じもなかった」
◆国内女子ゴルフ<NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 10月19~22日 マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) 6495ヤード・パー72>
最終18番パー4で1メートルのパーパットを沈めると、菅沼菜々は両手をあげて笑顔を見せた。最終日は首位タイでスタートしたが、2位に1打差と展開次第では誰が優勝するか分からない状況。
それでもこの日は、前半で2バーディー、後半1バーディーと3つ伸ばして迎えた17番パー3。ティーショットをバンカーへ入れてしまい、ここをボギーにして、2位に2打差で18番を迎えていた。
「2打差あるとはいえ、まったく余裕はなかったです。17番でバンカーに入ったのでイメージがよくなくて、油断できなかった。キャディーさんに振り切れば曲がらないから大丈夫と思って18番のティーショットを打ちました」
最後は難なくパーで切り抜け、通算14アンダーで逃げ切った。これで今季2勝目。
「今年の1勝目で自信がつきました。自信を持ってプレーできたのが勝てた要因です。それと、新しく変えたドライバーと5番ユーティリティーがうまくハマって、フェアウェイにいってくれたのも良かったです。今日は泣きそうな感じもなくてすごくうれしい。まだ実感がないけど、すごく心地いい」
さらに「4日間大会で勝つ選手がやっぱり強いイメージがある」と話していたが、その目標もクリアした。さらなる目標は「メジャーで勝つこと。今季残り5試合を頑張りたい」と意欲を燃やす。
菅沼といえば“自称”アイドル。「自称と言えばまだ炎上しないから」だそうだが、アイドルグループ・乃木坂46が好きなことでも有名だ。「まだまだアイドルはやめない。3勝目、4勝目してもやりたい。ハートのポーズがバズったので、次は何かいいものがないかなと研究中です(笑)」と笑いを誘った。
今大会は国内ツアーで強さとかわいさでアイドル的な人気を誇ったイ・ボミの引退試合でもあったが、「ボミさんが表彰式で『おめでとう』と言ってくれました! そんな機会に私が優勝できてうれしい。私もツアーを盛り上げられるように笑顔で頑張りたいです」と後継者候補(!?)に名乗りをあげていた。
父「心の切り替えで成長」
菅沼は2週前の「スタンレーレディス」を体調不良で棄権し、前週の「富士通レディース」は予選落ち。そんな中で手にした優勝に父・真一さんも娘の成長ぶりに太鼓判を押した。
「スタンレーの週に腸炎で棄権して4日間は安静にしなければならず、そこから体重も落ちて苦しい時期だったけれども、今週はコンディションも回復して体のキレも戻りました。新しいドライバーと5番ユーティリティーがうまくハマって、しっかりとフェアウェイもキープできたのが良かった。今週はイライラもせず心の切り替えがうまくできて、そこが成長したところです」
「広場恐怖症」で飛行機や電車に乗れないことを公表している菅沼。真一さんは「そこはこれからもうまく付き合っていくしかない。出られないことを悩むよりかは、欠場の週はミニ合宿ができると思って割り切ってやっています」と話す。
今季も残り5試合。試合会場へすべて車移動で、運転手は父の担当。特に「伊藤園レディス」開催の千葉から、「大王製紙エリエールレディス」開催の愛媛、そして最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の宮崎まで長距離運転が続く。
「本当にそこが一番ツラいところ」と苦笑いを浮かべるが、娘と2勝目の喜びを分かちあい、手厚いサポートで3勝目を目指す。
菅沼 菜々(すがぬま・なな)
2000年2月10日生まれ、東京都出身。18年プロテスト合格。20-21年シーズンは賞金ランキング47位で初のシードを獲得。22年シーズンは、メルセデス・ランキング8位と躍進。23年「NEC軽井沢72ゴルフ」では、神谷そらとのプレーオフを制して悲願の初優勝を挙げる。あいおいニッセイ同和損保所属。
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