「日本のファンが最後まで応援してくれたことは非常にうれしかった」
10月19~22日にアコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉県)で開催されたPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」に出場したザンダー・シャウフェレが24日、キャロウェイ/トラヴィス・マシュー青山店に来店。記者の質問に答えました。

同大会の最終成績は38位タイと振るわずに終わったシャウフェレですが、いつも変わらず応援してくれる日本のファンには感謝を述べます。
「初日、2日目といいスタートを切れましたが、天気が回復するのとは裏腹に僕の成績は落ちてしまいました。せっかく天気がいいのに、いいプレーができなかったのは残念です。それでも、多くの日本のファンの前でプレーをするのは毎回非常に楽しみです。今回は不甲斐ないプレー内容にもかかわらず、最後まで応援してくれたことは非常にうれしかったですし、引き続き来年以降も頑張っていきたいです」
台湾人の祖父母が東京・渋谷に住まい、妻のマヤさんも日本にルーツを持ち、さらには東京五輪で金メダルを獲得と、いろんな意味で日本と関係の深いシャウフェレ。ZOZOチャンピオンシップが続く限り、日本でワールドクラスのプレーを見せてくれそうです。
シャウフェレがスタッフプレーヤーを務めるキャロウェイといえば、最近ツアー投入されたAIによるフェース設計を導入したパター、オデッセイ「Ai-ONE」が話題です。シャウフェレ本人はまだテスト中のようですが、その印象については次のように語りました。
「ソール部分に小窓があって、特徴的なフェースの裏側が見えるというのが非常にかっこいいですね。AIのフェースはオフセンターヒット時のボールの転がりを安定させてくれます。僕は3パットが多すぎるので、ツアー担当から勧められて打ったところ、感触としては非常によかったですね。米国本土に帰ってから本格的にテストして、スイッチするかどうかというところです」
2018年にキャロウェイと契約したシャウフェレ。以来、PGAツアー5勝に加えて金メダル獲得という偉業を成し遂げてきました。ともに歩んだ5年間を振り返って、キャロウェイと契約したことは自分にどんなアドバンテージを与えてくれたと感じているのでしょうか。契約時の秘話とともに明かしてくれました。
「それまでもキャロウェイはすごい製品をつくっていると思っていたんですが、5年前、僕が契約を結ぶ時、CEOのチップ・ブリューワー氏がこんなことを言ってくれたんです。『これから、さらなる高みを目指してもっと投資をしていく。ゴルフギアのリーダーとして邁進していくから期待してほしい』と。それから『AI』というコンセプトが出てきて、ボール工場にも多額の投資をして強化をしている。彼が言ったことがどんどん実現していっている。キャロウェイの進化とともに自分のゲームも進化している。『AI』はこれからも無限の可能性を秘めているし、キャロウェイの一員であることを幸せに思います」
2024年はシャウフェレのメジャー初制覇に加え、キャロウェイが次にどんな新機軸を打ち出すのかにも期待が高まります。
ザンダー・シャウフェレ

1993年生まれ、米国カリフォルニア州出身。サンディエゴ州立大を経て2015年にプロ転向。以来、メジャー制覇こそないものの、PGAツアー通算7勝を積み重ね、2021年東京オリンピックでは金メダルを獲得した。日本育ちの台湾人を母に持ち、祖父母は東京在住、妻のマヤさんも母は日本人と、日本に縁の深い選手としても知られる。