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- ツアーで活躍する選手の妹たちも…「698人中20人+α」の狭き門 JLPGA最終プロテストが今日スタート
今日、10月31日から始まる日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテスト。ツアー競技出場順位を決めるクォリファイングトーナメント(QT)に出場できるのは、JLPGA会員のみ。明日のツアープレーヤーを目指す女子ゴルファーたちの苛烈なサバイバルが始まります。
54ホールの時点で80位タイか20位に8打差での“足切り”も
◆国内女子プロゴルフ<日本女子プロゴルフ協会最終プロテスト 10月31日~11月3日 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)>
今日、10月31日から日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストが始まります。舞台となるのは岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部。1次、2次と勝ち進んできた選手たちと、実績でそれを免除され最終のみに臨む選手の総勢101人が、JLPGA会員となる資格獲得に向けて72ホールの戦いに挑みます。
合格できるのは72ホールを終えて20位タイまでですが、54ホールの時点で80位タイまでか、20位に8打差のどちらか人数の多いほうでの“足切り”があります。最終日をプレーすることが許されず、早々に不合格となってしまうのです。
「101人中20人+α」で5人に1人強と思われるかもしれませんが、1次テストから数えると、その厳しさがよくわかります。近年は500人以上が受験者するのが当たり前になっていますが、今年も1次から数えると698人が受験しており、そのうち、ここまで残ったのが101人だけというわけで、すでに597人が振り落とされており、ふるいにかけられた選手たちが激突するわけです。
ゴルフを職業とする“プロ”になる方法はさまざまです。本人が「プロである」と言ってゴルフの仕事をすればいいだけなのですが、仕事があるかどうかはまた別な話です。その中で日本の女子ツアーで戦うために必要なのが、現在は基本的にプロテストに合格する道だけになっています。
JLPGAの規定が変わり、ツアー競技出場順位を決めるクォリファイングトーナメント(QT)に出場できるのは、JLPGA会員のみになりました。ツアーで戦う会員(トーナメントプレーヤー=TP)になるために通らなければならないのが、プロテストというわけです。(ティーチングプロがQTを受ける道も一部だけ残されています)。アマチュアの時に主催者推薦で試合に出場し、優勝するなどの例外もないわけではありませんが、基本的にはプロテスト受験は必須に近くなっています。
今年の最終テストで最も注目されているのは、2022年全米女子アマ優勝の馬場咲希選手と言っていいでしょう。その後、日本のツアーにもたびたび参戦して経験を積み、最近では米ツアーのQスクールセカンドステージも突破して、ファイナルにあたるQシリーズへの出場権を獲得しています。
米フロリダ州で行われたセカンドステージを乗り切って実力を見せた馬場選手ですが、タイトなスケジュールの中で、どこまで調整できているのか。初めて挑むテストだけに注目が集まります。
一方、米ツアーでのプレー経験もある山口すず夏選手は、今年も馬場選手と同じセカンドステージに挑んだのですが、残念ながらその先へは進めませんでした。来年、日本ツアーでプレーすることを夢見ての4日間となります。
背水の陣でプレーするのは高木優奈選手です。JLPGA会員でなくともツアー単年登録が可能だった規定変更前にはQTから試合に出た経験もあり、そちらで優勝して会員となる方法も探っていたのですが、単年登録がなくなった今、プロテスト合格しかなくなっています。テストはこれが6回目の挑戦。そのプレーぶりにも注目したいところです。
日本女子アマ優勝者では、飯島早織選手(2023年)、寺岡沙弥香選手(2022年)の名前もあります。
現在、ツアーで活躍する選手の家族も出場しています。今年の日本女子プロゴルフ選手権で初の公式戦タイトルを手にした神谷そら選手の妹、もも選手、セキ・ユウティン選手の妹、ユウリ選手の2人がそうです。他にも同様の選手がいたのですが、いずれも残念ながら最終には進めず、ツアープロへの道はお預けとなっています。
未来の日本女子ツアーで戦うための関門、最終プロテスト。今年は誰が笑って誰が泣くことになるのでしょうか。ツアーで戦う多くの選手が「2度とやりたくない」という、試合とは違った緊張感漂う4日間が、もなく始まります。
合格すれば、その先にはQTやステップ・アップ・ツアーが待っています。不合格なら、来年再挑戦するのか、他のツアーを目指すのか、あるいはティーチングプロになるのかなど、その先を模索しなければならなくなります。明暗がくっきりと分かれる正念場は、試合とは別な意味で目が離せません。
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