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- 鶴岡果恋“好発進”の要因はテニスプレーヤー・杉山愛からの助言!? 最終戦出場を狙う後藤未有は67をマーク
「伊藤園レディス」初日、メルセデス・ランキング56位と崖っぷちにいた鶴岡果恋(つるおか・かれん)が首位と2打差の6アンダー・3位タイと好発進。目標でもある残り2試合の連続トップ10入りに向けて視界は良好だ。また、パッティングをひと工夫した後藤未有(ごとう・みゆう)も67をマークし、7位タイとまずまずのスタートを切った。
寝る前に18ホールを想定ラウンド
◆国内女子プロゴルフ<伊藤園レディス 11月10~12日 グレートアイランド倶楽部(千葉県) 6741ヤード・パー72>
2年前に初出場した同大会では、2日間で10オーバーを叩いて予選落ちを喫した鶴岡果恋。2年ぶりの出場となった今年は、7バーディー、1ボギーの66をマーク。首位と2打差の3位と、リベンジに向けてまずは好スタートを切った。
メルセデス・ランキング56位の鶴岡にとって、現状今季はこの大会を含めて残り2試合。前週の「TOTOジャパンクラシック」には出場できなかっただけに、その間にガツガツ練習していたのかと思いきや、あえていつも通りの練習とトレーニングを行ってきたという。
ただ、練習以上に大きなモノを得たことを明かした。「私がいつも練習させていただいているゴルフ場に杉山愛さんがいらして、一緒にランチをする機会をいただいたんです」。その際、思い切って質問をぶつけてみた。
「今年は最終日に崩れることが多かったので、どうしたらいいのかと聞きました」。鶴岡の場合、最終日の優勝争いのように緊張した場面で体が動かなくなるらしく、その対処法を聞いたのだ。
プロテニスプレーヤーの杉山氏がアドバイスした一つが“呼吸法”だった。試合前日の夜、寝る前に腹式呼吸をしながら18ホールをイメージしてラウンドする。リラックスした状態でいいイメージをつくるのが大切だという。
実際に初日前夜に試してみると、頭の中では5アンダーで回ったが、この日はそれよりも1つスコアがいい6アンダーだったというから効果アリだ。また、緊張したときに自分のクセを知ることも大切だと言われ、それは下半身が固まってしまうことだと判明。
この日は緊張したら下半身をリラックスさせることで、ミスを未然に防いだ。さらに、ラウンド中は相手よりも自分と向き合うべきだともアドバイスされたという。
今季の平均ストロークが71.5278(33位)であることからも分かるように、実力的にはシード圏内に入っていてもおかしくない鶴岡。この日も軟らかいグリーンを想定し、常に5ヤードのバックスピンがかかることを前提に置きながらピンを狙い、7つもバーディーを奪った。
そんな実力が成績に反映されなかったのは、明らかにメンタルに問題があったから。それが解消されたのであれば、最後まで上位に食らいつける可能性は大きい。
最終戦出場を目指す後藤未有
一方、5アンダーの7位タイでホールアウトした後藤未有にも大きな目標がある。
現在メルセデス・ランキング43位につけているが、残り2試合の結果次第では最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場権を得られるからだ。そのためには、ランキングを上げる必要があるだけに気合も入る。
「100ヤード以下の距離から打つことが多かったんですが、そこでしっかりバーディーを取れているのが大きいですね」。スピンがかかり過ぎないように、大きめのクラブでコンパクトなスイングを心がけた結果、ボールをコントロールできた。
さらに、パッティングではこれまでよりもややハンドファーストに構えるようになり、イメージ通りにボールを転がせるようになった。「13番パー5では5メートルぐらいの距離を沈めましたが、今までその距離が入らずに苦労していたので良かったです」。
18年の「日本女子オープン」でローアマを獲得したプラチナ世代だが、昨年初シードを獲得。今季はさらなる上を目指すためにも、なんとしてでも最終戦の出場権を取りに行く。
鶴岡 果恋(つるおか・かれん)
1999年8月20日生まれ、神奈川県出身。2018年にプロテスト合格。同期の稲見萌寧とともに「黄金世代」「プラチナ世代」に挟まれた「狭間世代」と呼ばれている。2020-21年シーズンはメルセデス・ランキング55位で、翌年の前半戦出場権を獲得。23年シーズンは惜しくもシード権を逃す。明治安田生命所属。
後藤 未有(ごとう・みゆう)
2000年9月29日生まれ、福岡県出身。2020年プロテスト合格。昨季はQTランキング17位の資格でツアー参戦。メルセデス・ランキングは37位に入り初のシード権を獲得。初優勝が期待される選手の一人。大東建託所属。
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