出場4選手の今季を振り返ってのコメント
米国女子プロゴルフ<CMEグループ ツアー選手権 11月16~19日 ティブロンGCゴールドC(フロリダ州) 6556ヤード・パー72>
米女子ツアーの1月から続いた長いシーズンもいよいよ今週が最終戦。前週までのCMEポイントランキング60位までの選手が出場権を得た「CMEグループ ツアー選手権」で幕を下ろす。日本勢はランキング10位の古江彩佳、16位の笹生優花、19位の畑岡奈紗、49位の西村優菜の4人がツアー最高額の優勝賞金200万ドルと「レース・トゥ・CMEグローブ・チャンピオン」の称号を懸けた戦いに挑む。

有終の美を飾ることに期待したい日本勢4選手が、それぞれ2023年を振り返った。
現在のところ、日本勢最上位のランキングとなっている古江は、米ツアー2年目ということで、だいぶ余裕が出てきた様子。
「今年の目標はトップ10以内を増やすというのが目標だったので、それを増やせたのは一つ良かったなと思います」
「移動だったりいろいろな行動に対してはすごく慣れてきたというのがあって、英語にも慣れてきて、少しはしゃべれるようになったりしたので、2年目はいろいろな面でうまくできてきているかなと思います」
全米女子プロ2位、エビアン選手権3位タイとメジャー2勝目にあと一歩というシーズンだったのが3年目の笹生。
「良い経験にはなりましたし、いろいろな勉強もできましたし、いろいろな国にも行けましたし、いろいろなゴルフ場にも行けましたし。今年は有名なゴルフ場でプレーができたので、良い思い出ができたんじゃないかなと思います」
ただ、自身の印象に残るプレーに関する質問には「今考えるとないですね(笑)。自分ではあんまり思い浮かばないです」と、そっけない返事。本人にとってはツアー2勝目に届きそうで届かない、もどかしいシーズンだったのかもしれない。
畑岡も全米女子オープン4位タイ、エビアン選手権3位タイと、悲願のメジャー初制覇にあと一歩届かなかったシーズンとなった。
「ほんとうにあと一歩及ばないところが多々ありましたけれども、自分で納得がいっていない中でも優勝争いができたというところでプラスになる部分もあったのかなと思いますし、本当に自分に今足りないなと思うところも今後も磨いていければなと思います」
印象深い試合はやはり最終日を首位で迎えながら崩れた女子ゴルフ界最高峰のタイトル、全米女子オープンだったようだ。
「やっぱり全米女子オープンのペブルビーチはすごく印象に残っていますし、すごくきれいなコースでプレーができたのは良かったなと思いますし。まあ、悔しかったですけど、次こそは絶対に取りたいなと思っています」
ツアールーキーの西村優菜は昨年の最終予選会(Qシリーズ)で振るわず出場が限られる立場からスタートしたが、序盤からコンスタントに予選を通過。ウォルマートNWアーカンソー選手権の3位タイをはじめ、終盤で上位フィニッシュを重ねて、最終戦に出場できるところまで一気にランキングを上げた。
ルーキーとして戦った1年を振り返り、「やっぱり知らないことばかりですし、慣れない環境の中ってもちろん大変なことも多かったんですけど、とにかく自分の目標を見失うことなく1年戦ってこられたのかなとは思います」と、精神的な芯の強さを感じさせるコメント。
印象に残っているのは、やはり米ツアー初優勝に最も近づいたウォルマートNWアーカンソー選手権。
「結構良いも悪いもたくさんあるんですけど、ウォルマートの最終ホールのサードショットはすごく結果的にも大きな1打でしたし、自分の打ちたいショットが打てたので、あの時の歓声はすごくうれしかったです」
泣いても笑っても最終戦。日本勢4人がそれぞれ納得のいくプレーを見せてくれることに期待しよう。なお、同大会はWOWOWで連日放送される。