- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 黄金世代が最大派閥から陥落! 6人のシード選手を輩出して最大勢力となったのは「何世代」?
黄金世代が最大派閥から陥落! 6人のシード選手を輩出して最大勢力となったのは「何世代」?
3年連続でシード選手の最大派閥をキープしてきた1998年度生まれの黄金世代。しかし、来季シード選手は5人に減少、ついに最大派閥から陥落した。
新たな最大派閥は2002年度と2003年度世代
国内女子ツアーのシードには、通算30勝した者に与えられる「永久シード」や公式競技優勝などで得られる「複数年シード」などいくつかの種類があるが、最も注目を集めるのがメルセデス・ランキング50位以内の選手が手にする翌年1年間のシードである。ざっくりシード選手といえばこのカテゴリーを指す場合が多い。
この50人のシード選手の顔ぶれは毎年変わっていくわけだが、今年は象徴的な世代交代があった。昨年まで3シーズン連続で最も多くの人数(日本選手のみ)を占めていた1998年度生まれの黄金世代が最大派閥から転落したのだ。
プロテスト一発合格組がデビューした2018年から5人が初シードを手にして1992年度の6人に次ぐ勢力となった黄金世代は翌2019年には何と11人がシード入り。それまで例がない規模の最大派閥となった。2020-21年は9人、2022年は7人と下の世代が増えてくるにつれて人数を減らしていたが、それでも最大派閥は守り続けていた。
今年の黄金世代は天本ハルカが初シードをつかみ、吉本ひかるがシード復帰を果たしたが大里桃子、植竹希望がシード落ちし、米女子ツアーで戦う渋野日向子と勝みなみもシードから外れた。
その結果、メルセデス・ランキング50位以内は天本、吉本、小祝さくら、高橋彩華、原英莉花の5人に減った。なお、今年初優勝を飾った小滝水音は優勝によるシードは得たがメルセデス・ランキングは53位だったため、ここでは含まない。
では、黄金世代に代わって最大派閥にのし上がった世代はどこか。それは、2002年度生まれと2003年度生まれの2つの世代だ。
2002年度生まれの代表格は明愛、千怜の岩井ツインズ。今年は姉の明愛が最終戦まで年間女王の可能性を残す大躍進でメルセデス・ランキングは前年の40位から3位にジャンプアップ。妹の千怜も前年の18位から6位に上げた。
桑木志帆は初優勝こそ叶わなかったが未勝利選手では最上位となる10位に食い込んで初シードを獲得。つまり、2002年度生まれはトップ10に3人もの選手を送り込んだわけだ。
さらに、佐久間朱莉は25位で前年に続いてシードを入りし、仁井優花(27位)と内田ことこ(45位)が初シードをつかんだ。合わせて6人である。
2003年度生まれは佐藤心結(39位)、尾関彩美悠(41位)、川崎春花(48位)が2年連続でシード入り。この3人に今年4勝を挙げてメルセデス・ランキング5位とブレークした櫻井心那、2勝して19位の神谷そら、22位の竹田麗央という3人が加わって2002年度と同じ6人の最大派閥を形成した。
安定の02年度世代と勝負強さの03年世代
では、この2世代の内容を比較してみよう。シード選手6人のメルセデス・ポイント合計は2002年度世代が8069.05ポイントで2003年度世代が5735.89ポイント。ランキング10位以内に3人を送り込んだ2002年度世代が大差をつけた。
今年の優勝数はどうか。2002年度世代は岩井明3勝、岩井千2勝の計5勝。対する2003年度世代は櫻井4勝、神谷2勝の計6勝。こちらは2003年度に軍配が上がった。
付け加えるなら2003年度世代は神谷が公式競技(メジャー)の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」を制しており、2002年度世代はメジャー未勝利だった。また、2003年度世代は川崎が昨年「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」に勝っており、通算でメジャー2勝。2002年度世代はまだメジャータイトルがない。
これらのデータから安定感では年長の2002年度世代が上で、勝負強さでは2003年度世代が秀でているという構図になりそうだ。
来年もこの2世代がさらに躍進することが期待される。どちらかが単独の最大派閥になるのか、あるいは黄金世代の逆襲はあるのか。新たな世代間の競い合いが楽しみになってきた。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking