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1人当たりの獲得賞金は世界一!? 未勝利でも米女子ツアー参戦日本選手の成績が過去最高だった理由とは?
23年シーズンは米女子ツアーでの日本選手の優勝がありませんでした。しかし、獲得賞金など各選手の成績を振り返ると、過去最高といえるような充実したシーズンだったことが分かりました。
従来の最高額を250万ドル以上上回る成績
昨年の米女子ツアーにおける日本勢の成績は日本開催の「TOTOジャパンクラシック」で日本側から出場した稲見萌寧が勝ったものの米主戦場の選手は未勝利。2016年以降はコロナ禍で短縮シーズンとなった2020年を除いて毎年米国で戦う日本選手のうち誰かが優勝していただけにやや消化不良の1年だったかもしれない。
だが、勝てなかったということを除けば米女子ツアーメンバーの日本勢は歴代最高といえる層の厚さでこれまでにない素晴らしい成績を残していた。その証拠を獲得賞金から明らかにしてみたい。
昨年の米女子ツアー賞金ランキングは193人が名を連ねており、うち日本選手は7人だった。ちなみにランキングされるのは米女子ツアーメンバーだけだから稲見らは入っていない。
日本勢を上位から列記すると畑岡奈紗が日本選手歴代最高の198万8216ドルを記録して8位、笹生優花が182万2486ドルで9位、古江彩佳が163万7334ドルで13位、西村優菜が61万0557ドルで47位、勝みなみが40万3889ドルで71位、渋野日向子が26万3069ドルで87位、野村敏京が6万5882ドルで145位である。
15位以内に日本選手が3人も入るのは初めて。かつては賞金女王に輝いた岡本綾子をはじめ宮里藍と畑岡が最高3位に食い込むなど1人が大活躍することはあったが、昨年のような層の厚さはこれまでなかったことだ。
賞金ランキングに入った7人の賞金額を合計すると679万1433ドルとなる。これは日本選手が1年間に稼いだ歴代最高額。従来の最高額だった2022年の420万5250ドルを大きく上回った。
各選手の2022年と2023年の賞金額と順位を比較してみよう。畑岡は約58万ドル増で5ランクアップ、笹生は約105万ドル増で27ランクアップ、古江は約68万ドル増で16ランクアップだった。優勝がなくてこれだけ獲得賞金を増やした事実から3人ともシーズン通して安定した成績を残していたことがよく分かる。
渋野は残念ながら75万ドル近く減らしたが、ルーキーの西村と勝が2人合わせて約101万ドルを稼いでその穴を埋めた。腰痛に苦しんできた野村は「ショップライトLPGAクラシック」4年ぶりのトップ10となる6位に入るなど、ほんの少しだが復調気配を示した。
1人当たりの獲得賞金額はダントツの世界一
では、日本選手の合計賞金額679万1433ドルは国別ではどのくらいの順位なのだろうか。
1位はやはり米国で、賞金ランキング1位のリリア・ヴを筆頭に63人で約2492万ドルを稼いだ。
2位は賞金ランキング2位のエイミー・ヤンらを擁する韓国で約1436万ドル。米国とは1000万ドル以上の差があった。
そして3位が日本だ。韓国には大差をつけられているが、それは選手数の差といっていい。日本が7人なのに対して韓国は23人もランクインしているのだから総額で劣っても仕方ない。
選手1人あたりの獲得賞金を割り出してみると日本は約97万ドルだった。韓国は約62万ドル、米国は約39万ドルだから日本は米韓を圧倒している。それだけでなく日本の約97万ドルは2人以上の選手がランクインしている20カ国中最高額なのだ。これは日本選手の質の高さを示すデータではないだろうか。
質が高いことに加えてほとんどの日本選手はまだ若く、伸びしろが十分にあると感じる。それを加味すれば、今年は日本選手初の年間200万ドルプレーヤーが誕生する可能性が十分にある。
さらに今年は稲見萌寧、吉田優利、西郷真央という強力な3人が加わる。となると日本勢合計1000万ドルの大台が現実のものとなっても不思議ではない。
今年の米女子ツアーは昨年より1試合増えて計33試合が予定されており、総賞金額は史上最高の1億1655万ドルに達した。日本円に換算すれば約170億円の争奪戦である。初戦は1月18日からの「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」。開幕が待ちきれない。
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