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- 前が詰まってティーイングエリアで待ちぼうけ…「邪魔にならないでしょ」ってバックティーに立ち入るマナー知らずも!?
次のホールへ向かうと「前の組がまだティーイングエリアで待っている……」。ラウンド中にこのような場面に出くわすこともありますが、自分たちの番が回ってくるまでどのように待ち時間を過ごせばいいのでしょうか。
ティーイングエリア周辺でのアプローチ練習もNG
ゴルフ場を訪れると、多くのプレーヤーが来場している土日や祝日ではコース内で渋滞が起きていることがあります。近年のゴルフブームも相まって、時には平日にも渋滞が起きることがありますが、リズム良く回れているときに待ち時間が発生すると、気分も少し落ち込んでしまうものです。
待ち時間がよく発生するのは、次のホールに移動したとき「まだ前の組がティーイングエリアにいてしばらく打てそうもない……」なんてシチュエーションが考えられるでしょう。では、自分たちの番が回ってくるまで、ティーイングエリアではどのように過ごせばいいのでしょうか。レッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。

「ラウンド中に待ち時間が発生する原因にはいくつか理由があります。一つは単純に前の組のプレーが遅いこと、次にショートホールの特性、加えてコースの難易度も挙げられます。プレーが遅い組の多くは、ビギナーやスコアがまとまらない人がいるケース。ボール探しに時間を要したり必然的に打数も多くなるので、どうしても進行が遅れ気味になるのでしょう」
「また、ショートホールで待ち時間が発生するのは、前の組がホールアウトするまで待たなければならないからです。ミドルやロングホールの場合は、前の組がセカンドショットを打ち終えたらティーショットを打てることがほとんどですが、ショートホールでは全員がプレーを終えるまで待たなければなりません」
「池や谷など障害物が多いコースではプレーに時間がかかり、全体の進行が遅れがちです。先ほど話したショートホールでも、難しいホールになるとビギナーの場合はなおさら遅れる可能性が高まります」
まだ前の組がティーイングエリアにいる状況で待たなければならない場合、村井プロは「ティーイングエリアには立ち入らないようにしましょう。これは通常のレギュラーティーだけでなく、後方のバックティーも含まれます。関係ないだろうといって何も考えず安易に上がってしまうと、前の組にプレッシャーを与えるだけでなく視覚的にもティーショットの邪魔になってしまうのです」と注意点をアドバイス。
そして「カートを必要以上に前へ近づける行為もご法度です。ゴルフ場が混んでいるときは2、3組続けて待っていることもありますが、カート間隔を詰めたことにより『早く行け!』と言わんばかりのプレッシャーを前の組に与えてしまいます。カート間は適度に距離を空けて、お互いの気分を害さないように待ち時間を過ごしましょう」と話します。
さらに、前の組がセカンド地点へ移動してティーイングエリアに上がれる状態になったとしても、次の行為は絶対にやめてほしいと続けます。
「よく見かけるのはティーイングエリア周辺でアプローチの練習をする人ですが、これはやめてください。アプローチショットは芝を削ってしまうので、余計なメンテナンスが発生してしまいます」
「コースコンディションにはゴルフ場側もかなり気をつけていますし、我々が気持ち良くプレーできるのも、日頃から管理をしているゴルフ場のおかげであることを忘れないでほしいです。芝の保護という観点からも、ラウンド中はマナーを守ってプレーしてください」
待ち時間も有効活用を

一方で、前の組がティーイングエリアから移動すれば過ごし方も変わると村井プロは話します。
「前の組がいる状況なら、カートナビでコースレイアウトの確認をしましょう。OBの有無や、セカンド地点にバンカーや池がないかの確認、どの方向に何番で打つかをイメージしてみてください」
「前の組が移動を始めて自分たちの番が近づいてきたのなら、ストレッチや素振りをして体を温めるようにしましょう。ティーイングエリアに上がり、事前に決めた攻め方を改めて確認するのも、ナイスショットへのいいイメージにつながると思います」
さらに村井プロは「待ち時間に同伴者と会話をして過ごすのもゴルフの楽しみ方の一つ」と言います。
「コース戦略や世間話でも何でもいいと思います。同伴メンバーの人間性もより深く理解できるでしょうし、何もせずただ待つよりは時間を有意義に使えるのではないでしょうか。会話を含めてゴルフを楽しんでもらえればと思いますが、前の組に届くような大声での会話にならないようにだけ注意してください」
ラウンド中に待ち時間が発生するのは、決して珍しいことではありません。ティーイングエリアで待たされてしまうたびにイライラするのではなく、その後の自分のプレーをよりいいものにするための準備に時間を使ってみてはいかがでしょうか。
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