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- 2024年はパリオリンピックイヤー! ゴルフ競技の五輪出場資格と過去の選考レースを振り返る
2024年8月7日から始まる予定のパリオリンピック女子ゴルフ競技。そこで、改めて出場資格についておさらいしてみました。
銀メダルの稲見萌寧も年頭のランキングでは日本勢5番手だった
いよいよ18日に2024年米女子ツアーが開幕する。今年はオリンピックイヤー。各国の代表争いが本格化するわけだが、日本女子は過去2大会よりはるかに激しい戦いになりそうだ。
まずはオリンピックの出場資格をおさらいしよう。オリンピックのゴルフ競技は男女ともに出場枠は60人。女子は6月24日時点のオリンピックランキングによって選出される。オリンピックランキングとは女子の世界ランキングであるロレックスランキングに基づいたランキングである。
ロレックスランキング15位以内の選手が出場資格を得ることができるのだが1カ国あたり最大4人という制限がある。15位以内に2人以上の選手がいない国は60人に達するまで各国最大2人に出場資格が与えられる。
日本選手は今年最初のロレックスランキング(1月1日付)最上位が17位の畑岡奈紗なので現状では出場枠は2つである。
2016年のリオデジャネイロ大会、2021年の東京大会ともに日本代表は2人。リオデジャネイロ大会は出場決定時のロレックスランキングが22位の野村敏京と43位の大山志保、東京大会は11位の畑岡奈紗と27位の稲見萌寧だった。
両大会の代表選手には共通点がある。それは1人がオリンピックイヤー年頭のロレックスランキング日本勢最上位で、もう1人が注目されないような位置から猛烈な追い上げで出場資格をつかんだことだ。
年頭に日本勢最上位だったのは大山と畑岡である。大山は36位で、畑岡は7位だった。
圏外からのジャンプアップは野村と稲見だ。野村は年頭では日本勢9番目の79位にすぎなかったが2月に米女子ツアー初優勝を飾ると4月には2勝目をマークしてロレックスランキングが急上昇。代表の座をつかむと五輪ではメダルにあと一歩の4位に食い込んだ。
稲見は年頭のロレックスランキングが63位で日本勢5番目。しかも上位の4人は7位の畑岡を筆頭に渋野日向子が13位、古江彩佳が16位、鈴木愛が22位というハイレベルで稲見は大きく引き離されていた。当時は上位4人の争いになるという予想が一般的で、うまくいけば全員が15位以内に入って4枠獲得も……という期待もあったほどだ。
ところが稲見が国内で次々に勝利を挙げて上位陣を抜き去り、出場決定時点でロレックスランキングを畑岡に次ぐ日本勢2番目の27位にまで上げた。そして周知の通り、銀メダルを手にするという快挙をやってのけた。
野村も稲見も、その年の勢いがそのまま五輪での好成績につながった形である。
今年は100位以内に21人の日本選手がひしめく激戦
このように両大会とも見応えのある代表争いが繰り広げられたのだが、今回はさらに多くの選手が激しく争いそうだ。
野村や稲見の例を鑑みれば年頭時点でロレックスランキング100位に入っていれば代表になる可能性はあるのではないだろうか。では、100位以内に日本選手はどれくらいいるかというと実に21人もいるのだ。
これは韓国の32人に次ぐ国別2番目の人数で、米国の14人をはるかに上回っている。
その顔ぶれは17位の畑岡を筆頭に山下美夢有(19位)、古江彩佳(24位)、笹生優花(27位)、岩井明愛(36位)、西郷真央(44位)、櫻井心那(49位)、岩井千怜(62位)、小祝さくら(65位)、神谷そら(68位)、西村優菜(69位)、吉田優利(70位)、稲見萌寧(73位)、菅沼菜々(74位)、鈴木愛(79位)、勝みなみ(81位)、上田桃子(87位)、菊地絵理香(93位)、青木瀬令奈(95位)、原英莉花(96位)、渋野日向子(98位)である。
過去2大会開催年年頭の100位以内の日本選手数は2016年が11人で2021年が12人だった。今回は過去の2倍近い人数がひしめいている。それだけ日本の選手層が厚くなったということだ。
この中にはメジャーチャンピオンが2人いて、五輪銀メダリストもいる。わくわくするような顔ぶれの代表争いの結末はどうなるのか。パリ五輪女子ゴルフ競技は8月7日から4日間の日程で開催される。願わくは、その時に4人の日本選手が大舞台に立っていてほしい。
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