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- ドライバーでフック、チーピンが止まらない! 不調を脱したリディア・コの「クロスハンド素振り」が効果的
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、米女子ツアー開幕戦「ヒルトングランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で優勝したリディア・コです。
新コーチとスイング改造に着手したリディア・コ
2024年シーズンの米国女子ツアー開幕戦「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」では、韓国出身でニュージーランド国籍を持つリディア・コ選手が通算14アンダーで優勝しました。22年の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」以来となる通算20勝目となりました。
日本勢は3人が出場し、初日と2日目に首位だった古江彩佳選手が4位フィニッシュ。今シーズンから米女子ツアーに本格参戦した稲見萌寧選手が19位タイ。タイトルスポンサーとアンバサダー契約を結んでいる畑岡奈紗選手は22位タイで大会を終えました。

さて、優勝したコ選手は、23年は未勝利に終わり、CMEグローブポイントは100位。本来の力を発揮できずにシーズンを終えた印象があります。そんなコ選手が開幕戦で優勝を挙げた要因の一つは、新しいコーチとともにスイング改造に着手したことがあります。
もともと、クラブをタテに上げ、トップから切り返しでクラブをループさせてインサイドから球をとらえるタイプのプレーヤー。このスイングは、調子が悪くなると、体が右に倒れて左方向にミスが出ることもあり、実際に本人も「左のミスが多かった」とコメントしています。
しかし、開幕戦のスイングを見てみると、左サイドのスペースを使ってドライバーショットを打ち、精度の高いフェードボールでフェアウェイをとらえていました。
スイング軸をキープしやすくなる効果あり
安定したフェードを打っていたコ選手がルーティンで取り入れていたのが、クロスハンド素振りです。この素振りは、体が右に倒れるとスムーズにスイングできなくなります。つまり、スイング軸をキープしやすくなる効果があります。
また、クロスハンドは「左手が下、右手が上」という位置関係でグリップすることになるため、体から離れた位置にクラブを上げやすくなり、体を回しながらバックスイングする意識付けもしやすくなります。
スイング軸が不安定になってしまう人、フック系のミスが強く出る傾向がある人は、コ選手のクロスハンド素振りを参考にするといいでしょう。
リディア・コ
1997年生まれ、韓国出身。6歳でニュージーランドに移住。アマ時代に豪州ツアー、米ツアーで優勝し、2013年にプロ転向。14年のルーキーイヤーは3勝を挙げてルーキー・オブ・ザ・イヤーとCMEレース・トゥ・グローブ王者に。同年は「ザ・エビアン選手権」でメジャー最年少Vも飾った。16年リオ五輪で銀メダル、21年東京五輪で銅メダル獲得。今季の米女子ツアー開幕戦で通算20勝目を挙げた。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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