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- 【独占】初優勝から6年… 32歳になった香妻琴乃が今もゴルフを続ける理由「いま一番欲しいのは自信」
2018年にツアー初優勝した香妻琴乃。大粒の涙を流して手にした1勝から6年の歳月が過ぎた。“美人ゴルファー”としても注目を浴びたが、近年はレギュラーツアー出場からも遠ざかり、下部ツアーが主戦場となっているが、それでも現役生活を続けている。今の心境とゴルフとの向き合い方の変化などについて聞いた。
「今はファンの応援がすごく身に染みる」
「試合が少なくてもモチベーションはあるんです。ただ、自分では『こうやるぞ!』って思ってるけど、いい結果が出ない。結果が1試合でも出ないとやっぱり悩んじゃうし、今やっていることが合っているのかなと思うことも、スイングも正しいのかと迷うこともあります」
「試合に出られれば、練習していることを試せるチャンスがあるのですが、それも少なくなると難しい。だからこそ、1試合1試合にすごい気持ちがすごい入っています」

それは昨季の行動にも現れている。「1つでも多くの試合に出られるようにダメ元でウェイティングに入れるように現地まで行った試合がいくつかありました。出られない可能性もあるけれど、行かないとチャンスはないですから」。
プロゴルファーとしては当然の行動かもしれないが、試合に出られなければ移動経費がムダになる。それにしても今もなおなぜこんなにも貪欲なのか。
「こんな私でもずっと応援してくれるファンがいることにすごく感謝することが増えたからです。スポンサーさんもそうですし、だからこそ結果で応えたい。だから引退とかも考えたこともありません」
いくら成績が悪くても勝ちたい気持ちがあれば、辞める理由は見当たらない。香妻は自ら「ゴルフとの向き合い方が本当に変わりました」と切り出した。
「若いころはとにかく『自分のことだけ』という感じでした。いい成績、いいスコアばかり求めていて、正直、あまり周りのことを気にしたことなかったです。でも今はファンの応援がすごく身に染みます。予選落ちも分かっているのに応援に来てくれたりして、人の温かさを今はすごく感じています」
そしてもう一つ、「周囲の意見を聞けるようになった」といって笑っていた。
「ゴルフがうまくいかなくて、ネガティブな時もあるんです。でも1人で考えてどうしようって時に、今はいろんな人の意見を少しずつ聞くようにしています。ほかの選手の成績も今まではまったく興味がなかったのですが、今はすごく見るようになりました。弟(陣一朗)の結果も以前は人から聞いていたくらいでしたから(笑)。今は練習ラウンドで選手のプレーを見たり、トレーニングや練習内容についても色々と聞くようになりました」
「予選落ちしていつも泣いていた20代」
年を重ねるとともに柔軟な思考になったのは、それだけ苦労を重ねてきた証拠だ。笑顔が似合う選手だが、人知れず涙を流していたこともあったと告白した。
「20代の頃は予選落ちしたら、いつも泣いてたんです。悔しくてトイレで泣いたり……。それぐらいすごく落ち込んでたんですけれど、今は涙も出ないんです。それは心の余裕というよりかは、『また来週がんばろう』という緩い気持ちだったというか。今の自分に慣れてしまった感じがあったんです」
ギラギラしていた20代。それこそ、悔しさがにじみ出る彼女の雰囲気は、外から見るとファンも声をかけづらいオーラが確かにあったかもしれない。
「でも今は本当にファンの方とお話したりして、私の変わりようには気づいていると思います(笑)」
周囲を見渡せるようになったのは大きな成長と言えるが、またかつての強い気持ちを持った“香妻琴乃”を見せたいという。
「今年はもっと強い気持ちを持って、そこを意識して詰めていこうと思っています。負けないぞっていう気持ちを持てるくらい、たくさん練習をすれば、試合がなくても自信になると思っています」
香妻は今季、レギュラーツアーの推薦の声もかかっており、現時点で「アクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKI」(3 月22~24日、宮崎県・UMKカントリークラブ)への推薦出場が決まっているという。
今季の目標は「もちろんどんな試合でも勝つこと」。戦う気持ちにさせられるのは、青木瀬令奈、福田真美、堀奈津佳、葭葉ルミ、工藤遥加ら1992年生まれの選手たちの活躍も大きい。
「まずはステップで優勝すれば、QTもファイナルから進める。自信につなげて、そこからレギュラーツアーで戦えるようにしたい。絶対にチャンスはありますから、みんながんばっているから私もまだまだ続けます」
香妻琴乃(こうづま・ことの)
1992年4月17日生まれ、鹿児島県出身。ステップ・アップ・ツアーでは2013年「ANAプリンセスカップ」と2014年「中国新聞ちゅーピーレディース」と2勝。2018年「マンシングウェアレディース東海クラシック」で最終日に「64」の好スコアをマークし逆転でレギュラーツアー初優勝を飾る。サマンサタバサ所属。
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