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- 臼井麗香が3アンダー9位タイ発進 片山晋呉は初のキャディー業に「すごく面白いね。なんなら向いてると思う」
国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」初日。男子ゴルフの永久シード保持者・片山晋呉をキャディーに起用する臼井麗香が5バーディー、2ボギーの「69」でプレーし3アンダー9位タイで滑り出した。
臼井麗香が初優勝を遂げたことで片山のキャディーが実現した
◆国内女子プロゴルフ<アース・モンダミンカップ 6月20〜23日 カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県) 6688ヤード・パー72>
国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」初日。男子ゴルフの永久シード保持者・片山晋呉をキャディーに起用する臼井麗香が5バーディー、2ボギーの「69」でプレーし3アンダー9位タイで滑り出した。

2番で4メートルを沈めバーディーを先行。4番パー3でも手前から10メートルを沈めた。グリーンのライン読みは「(片山と)意見が割れることは多少はありますけど、出来るだけ晋呉さんのいうこと聞くようにしました」というが、全体を通して自分の意見もきちんと伝え、二人三脚でスコアを作っていった。
象徴的だったのは最終18番パー5。残り250ヤードの2打目では、「ラフも深いし5番ウッドでしっかりフェアウェイキープ」という考えの片山に対し、「右からアゲンストが吹いていて、左にバンカーがあったので絶対に越えたいと思った」と臼井は3番ウッドを選択。見事にフェアウェイにレイアップした。
残り55ヤードの3打目では「私のイメージより『2ヤード奥に打って』と言ってくれてその通りに打った」と58度のウェッジでタップインの距離につけスタンドの歓声を誘った。
26歳年上の“新米”キャディーについて「ポジティブなことしか言わない。(ショットの際に)『ここ立ちづらい』と言ったら、大丈夫、じゃんけんみたいな確率だから、あまり気にしないで、コース広く使ってってアドバイスしてくれたので回りやすかったです」と何度も背中を押された。
一方の片山は「ゴルフの内容はすごくいい」と臼井のプレーをべた褒め。「18番の3打目も53~54キャリーさせてって言ったらピッタリ打ってくれた。(言ってることを)分かってくれるからやっててすごくよかった。言った通りにやってくれて何度も『ありがとう!』って言っちゃった。すごいうれしかった」と手放しで褒め称えた。
34年ぶりのキャディー業については「(ゴルフが)うまく転がるようにはやったつもりだけど、本人がどう思ってるか……」とまだ手探り状態ではあるものの、「周りに迷惑をかけちゃいけないのが一番。でも、すごく面白いね。僕、好きなはず。なんなら向いてると思う」と楽しんでいる。
さらに「いい方に転がるような会話を心掛けた。いい方に転がってくれてよかった」といい、「キャディーは伝え方も重要。『右はダメ』じゃなくて、『左が広いから左からいこう』って言うと選手は安心するし、きょう一日『ダメ』は一言も言っていない」とポジティブな言葉を使って臼井のポテンシャルを引き出した。
臼井は「晋呉さんがせっかくアドバイスをくれているのに、応えなきゃという思いはあります」といい、適度な緊張感もいい方向に作用している。週末に向け「先週アイアンが調子悪かったですけど、先週よりは全然いい。楽しみもあるんですけど、ここの怖さも知っている」と警戒を深めつつアクセルを踏む。
臼井 麗香(うすい・れいか)
1998年12月7日生まれ、栃木県出身。渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻している「黄金世代」の一人。2018年にプロ入り。24年「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で黄金世代14人目の初優勝を飾った。愛称は「レイチェル」。
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