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- トップ10率は驚異の27.3%! “メジャーに強い”渋野日向子がエビアン選手権で達成しそうな記録とは?
米国女子メジャー4戦目となる「エビアン選手権」が7月11~14日に行われる。注目は不調を完全に脱した渋野日向子。メジャー大会にめっぽう強い渋野日向子だが、今大会には様々な記録がかかっているという。
苦手なエビアン選手権で3大会連続トップ10フィニッシュを目指す
今週は女子メジャー今季第4戦の「エビアン選手権」が開催される。今大会でも好調日本勢の活躍が期待されるが、中でも注目したいのが復調した渋野日向子だ。現在、メジャー2大会連続でトップ10入り。「エビアン選手権」では3大会連続と5大会すべてでのトップ10入りという快挙がかかる。
5月の「全米女子オープン」で、それまでの不調がウソだったかのようなプレーで2位に入った渋野。6月の「KPMG全米女子プロ」でも再び好プレーを披露して7位タイに食い込み、自身初、日本人選手では8人目となるメジャー2大会連続トップ10入りを果たしてみせた。
「全米女子オープン」以降はメジャー以外でも3試合出てすべて予選を通過。一時の大不振から抜け出したことは間違いない。
そして迎える「エビアン選手権」で渋野には2つの記録がかかる。メジャー3大会連続トップ10と現在行われているメジャー5大会すべてでのトップ10入りだ。
過去にメジャー3大会以上連続してトップ10入りを記録している日本人選手は岡本綾子と宮里美香しかいない。
岡本は計3回。最長は1986年から87年にかけて記録した7大会連続だ。内訳は2位と3位(タイを含む)が3回ずつで5位タイが1回。恐ろしいほどの安定感だが、プレーオフ負け2回など、優勝には届かなかった。あとの2回は3大会連続で止まっている。
宮里美は3大会連続が2回ある。2011年と12年にマークしたもので、最高成績は2位タイだった。
渋野が「エビアン選手権」でもトップ10に入れば日本人選手3人目のメジャー3大会連続となるわけだが、実は「エビアン選手権」は苦手としている大会なのだ。
初出場の2022年は2日間通算9オーバーでカットラインに9打も足りずに予選落ち。昨年は何とか予選は通過して3日目に初めてのアンダーパーとなる2アンダー、69をマークしたものの、最終日は76と崩れて59位タイに終わっている。
大会の平均ストロークは73.3で、メジャー5大会の中で最も悪い。
ただ、昨年まで4回の出場でベストが40位タイと結果を出せていなかった「KPMG全米女子プロ」で今年は3日目に最終組を回るなどして7位タイに入ったという事実がある。「KPMG全米女子プロ」が年によって開催コースが変わるのに対して「エビアン選手権」は同じ会場という違いはあるが、上昇ムードの今なら過去のデータを覆す可能性はあるはずだ。
渋野は「エビアン選手権」以外のメジャー4大会ではすでにトップ10を記録しており、5大会コンプリートもかかっている。現在開催されているメジャー5大会すべてでトップ10に入っている日本人選手は畑岡奈紗だけ。実現すれば2人目の快挙となる。
データで分かる渋野日向子の「メジャーでの強さ」
多くのゴルフファンがおぼろげながら感じていることと思うが、渋野は不思議とメジャーになると活躍する。実際、一般のトーナメントとどのくらい違うのか、データで検証してみたい。
初めての米女子ツアー参戦でメジャー制覇という偉業を成し遂げた2019年「全英女子オープン」から数えて渋野はメジャーに22試合、それ以外の米女子ツアー大会に56試合出場している。トップ10に入った回数はメジャーが6回でそれ以外が4回。パーセンテージで示すとメジャーは27.3%でそれ以外は7.1%。圧倒的にメジャーのほうがトップ10に入る確率が高いのだ。
この傾向はトップ5に絞ると、さらに顕著になる。メジャーでは5回で22.7%であるのに対して、それ以外の大会はたったの1回で1.8%でしかない。普通の大会では鳴りを潜めているのに、メジャーになると強烈な輝きを放つのが渋野なのだ。
「エビアン選手権」でも大舞台での強さを発揮して記録を打ち立ててくれるのか。開幕を楽しみに待ちたい。
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