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- ロス五輪ゴルフ競技で待望のチーム戦が実施の見通し 男子は“6連チャン”となる過密日程も選手は歓迎!?
国際ゴルフ連盟と、2028年ロス五輪組織委員会は12日、28年ロサンゼルス五輪のゴルフ競技を超名門倶楽部のリビエラCCで実施することを発表。合わせて男女ペアによるチーム戦も実施の方向であることが明らかになりました。
各国代表の男女ペアが2日間36ホール競技でメダルを争う
ゴルフ競技の国際統轄組織である国際ゴルフ連盟(IGF)と、2028年ロサンゼルスオリンピック・パラリンピック組織委員会(LA28)は12日、28年ロサンゼルス五輪のゴルフ競技を超名門倶楽部のリビエラCC(PGAツアー競技「ジェネシス招待」の開催コース)で実施することを正式発表しました。
IGFはホームページで「Famed Riviera Country Club to Host 2028 Los Angeles Olympic Games Men’s and Women’s Golf Competitions」(名門のリビエラCCが2028年ロサンゼルスオリンピックの男子と女子のゴルフ競技の開催地に)との見出しで、大きく報じています。しかし、そのロス五輪ではもう1種目、男女ペアによるチーム戦も行われる可能性が高いのです。
28年ロス五輪でチーム戦が計画されていることは、今年3月にAP通信が報道。本サイトでも紹介しましたが、実は先月4日、IGFはホームページで「今年1月に国際オリンピック委員会(IOC)に、リビエラCCでは36ホールのチーム戦も実施することを提案しました」と、先の報道を認めたのです。
そこで明かされた男女ペアのチーム戦というのは、競技は2日間・36ホール競技で、各1ラウンドの「フォーサム(一つのボールを交互にプレー)」と「フォーボール(=ベストボール。各ホールで、ペアの良い方のスコアをそのホールのチームスコアとする)」の合計スコアで争うというもの。
IOCに提出する実施要項の締め切りは26年のため詳細は未定とのことですが、出場するのは個人戦の出場資格を得た男子60人と女子60人の中で、プレーを希望する男女ペアが揃った上位16か国(各国1チーム)とする予定。
今後のパリ五輪を例にすれば、日本代表は松山英樹が希望した場合、「松山&笹生優花」組、もしくは「松山&山下美夢有」組となるわけです。
競技の実施は、男子競技と女子競技の間の日曜日と月曜日。そのため、男子競技はパリ五輪までの木曜日~日曜日ではなく、1日繰り上げ、女子と同じ水曜日~土曜日の日程に変更されます。この結果、出場する男子選手は水曜日~月曜日の6日連続プレーとなります。
PGAツアー選手にとっては、8月のプレーオフ(年間チャンピオンには2500万ドル、約40億円のボーナスが贈られる)の直前で、ちょっと悩ましい、タフな日程かも知れません。
来年初めにIOCの承認を得られる見通し
この実施案に関して、IGFのエグゼクティブ・ディレクターであるアントニー・スキャンロン氏は「大会組織委員会はこの構想を全面的に支持している」と発言。
そして、IOCは今後数カ月、各競技団体から提出される様々な実施案を検討するので、スキャンロン氏も年末までIOC関係者と協議を重ねる予定だといいます。
「来年初めには、ロス五輪で実施される競技プログラムが決定されるはずです。われわれの混合チーム戦は、新たな選手や施設の追加の必要はないので、大会組織委員会の支持さえあれば、IOCの承認は得られるでしょう」との見通しを語っています。
また、スキャンロン氏によれば、IGFの委員たちが世界のトッププレーヤーから意見を聴取したところ、多くの選手が出場を希望しているそうです。リオ五輪の金メダリスト、ジャスティン・ローズもその一人で、「大賛成です。メインは個人競技になるのは確かでしょうけど、2個目のメダル獲得のチャンスになるなら、その追加種目を大いに歓迎します」と語っています。
一方、アメリカのオリンピック中継TV局のNBCのスポーツキャスター、マイク・ティリコ氏もIGFの提案を強く支持。そして、このコンセプトは東京2020から始まった、水泳や陸上、柔道などで男女混合チーム競技が追加されたオリンピックの動きに沿うもので、承認される可能性は高いと見ています。
日本のゴルフファンにとっても、オリンピックの新しく興味深い注目ポイントとなることは間違いないでしょう。
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