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臼井麗香が「63」で大会コース記録&自己ベスト更新 プロテスト受験中の妹・蘭世へのアドバイスは「これで最後にしなさい」
国内女子ツアー第20戦「大東建託・いい部屋ネットレディス」の第2ラウンド。今季1勝の臼井麗香が9バーディー、ノーボギーでホールアウト。大会コース記録の「63」をマークし、14アンダーで単独首位に立っている。ツアーでの自己ベストも1打更新した。
大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目
◆国内女子ゴルフ
大東建託・いい部屋ネットレディス 7月18~21日 ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県) 6505ヤード・パー72
臼井麗香が相性の良いグリーンをうまく攻略し、ツアー2勝目に向けて最高の位置で試合を折り返した。スタートホールの10番でバーディーを先行すると、14番から3連続でバーディーを決めた。後半に入っても勢いは衰えず、2番と4番、6番から3連続バーディーとスコアを伸ばし通算14アンダーとした。
前日首位の三ヶ島かな(通算13アンダー)、藤田さいき(通算10アンダー)と同じ組でお互い刺激し合い、いい流れで午前スタート組を終えて単独首位に立った。「相乗効果で(同じ組の2人に)引っ張られてよくなりました」と笑顔を見せる。
QTランキング60位から臨んだ今年は、3月「アクサレディスin宮崎」で待望の初優勝を飾った。しかし、その後の成績は今一つ。14試合で予選落ちが6回、棄権が1回と苦しんでいた。「ショット、パットがすごく悪いなという感じでもなくずっと同じなのに、という感じでした」と首をかしげる。4週前のアース・モンダミンカップでは、男子ツアーの永久シード選手、片山晋呉にバッグを担いでもらい色々と学んだ。それが、今になって生きている。
「アプローチの指導が多かったです。今まで頑固に転がししかやらなくて、下が悪ければロブショットだったのに、バリエーションが増えて考え方が柔軟になりました」と、ゴルフの組み立て方が変わった。「ランニング(転がし)は1ヤード刻みでキャリーを覚えてたから、50センチショートするとイライラしてたけど、それがなくなった」と、気持ちに余裕も生まれている。
今週、気になっているのは自分のプレーだけではない。プロテストの1次予選に挑んでいる4歳下の妹・蘭世(らんぜ)が、2日間を終えて44位タイと微妙な位置でこの日の最終日を迎えているからだ。日頃、姉とはゴルフの話をたくさんしアドバイスもするが「妹はほとんどゴルフの話をしないんです。私の言うことは聞かない。スイングのこともずっと言ってるんですけど」と苦笑する。
前日も、妹に同行している母に電話をして様子を聞いた。4回目の挑戦となる妹には「これで最後にしなさいって言っています。私も1回失敗して、そういう気持ちで2度目に受かった。それくらいの覚悟がないと」と、厳しい言葉をかけている。
仲の良い姉妹だがこれまでのゴルフに対する向き合い方は大きく違っている。宝塚志望だった少女時代に、祖父・庄一さんの影響でゴルフを始めた臼井は、厳しくゴルフに向き合ってきた。学校まで祖父が車で迎えに来て練習に行くのは当たり前。結果が出ないと「山に置いていかれたり」したほどだ。当時は、毎日、ゴルフをやめたいと思っていたが、プロになってからは「本当に感謝しています」という厳しい指導だった。
一方の蘭世は厳しい祖父の指導はまったく受けずに育った。まったく違う状況からプロを目指す妹について「麗ちゃん(麗香)ができるんだからと思ってるかも」と苦笑しつつも、仲のいい姉妹だけに気になって仕方ない。
そんな思いを抱きつつツアー2勝目を目指す。「すごく(スコアの)伸ばし合いになると思います。みんな上手だし。誰にでもチャンスがある」。積極的なプレーでそれをつかみに行くのが臼井のスタイルだ。
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