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“鮫川村のヒロイン”蛭田みな美が2イーグル奪取! 他の選手が苦戦する重いグリーンを攻略できたワケとは?
国内女子ツアー第20戦「大東建託・いい部屋ネットレディス」2日目。2つのイーグルを奪取した蛭田みな美が優勝争いに加わってきた。
4日前に27歳になった蛭田みな美
◆国内女子プロゴルフ
大東建託・いい部屋ネットレディス 7月18~21日 ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県) 6505ヤード・パー72
27歳になったばかりの蛭田みなみが「プラス1ヤード作戦」で重めグリーンを攻略。絶好の位置で2日目を終えた。
大東建託いい部屋ネットレディス2日目は、クルクルと変わる天気の中、初日に続いてスコアの伸ばし合いが繰り広げられた。
そんな中、派手なプレーを見せたのが蛭田だ。フォローの風が吹くスタートホールの10番パー5で、残り205ヤードを7メートルに2オン、スライスラインを沈めてイーグル発進。
14番パー4では残り120ヤードの第2打をピッチングウエッジで打つと、ピンの手前2メートルにキャリーしたボールは2バウンドで直接カップイン、2つ目のイーグルを奪った。この後、17番、5番のバーディーで通算10アンダー。リーダーボードをスルスルと上がっていった。
グリーンは軟らかくボールは止まりやすいが、重くて打ち切れないかったのが初日前半だった。
「バーディーチャンスが届かなくて入らないのがあって」と、首をかしげながら編み出したのが「プラス1ヤード」だ。実際の距離より1ヤード長い意識でパットを打つことで、届かないことが減り、初日も後半は3バーディー。2日目につなげた。
今週(15日)には27歳の誕生日を迎えた。前週はオープンウイークとあって、福島県東白川郡鮫川村の自宅で家族に祝ってもらった。
「知り合いから牛肉とかフルーツを贈ってもらったのでそれを頂きました」
一緒に暮らしている両親と姉、父方祖父母に加え、近隣に住む母方祖父母も加わった総勢8人の和やかな席でリラックスできた。
千葉県にいる兄だけは参加できなかったが「精神年齢はずっと変わってません。もっと大人になりたい」と笑う“末っ子みな美”。家族でのお祝いは、肩の力を抜く絶好の機会となった。
「コンビニ? 今もありません。それどころか過疎化が進んじゃって」と苦笑するように、村の人口は減り続け、7月現在で2883人になっている。その村を愛し、シーズン中もできる限り、自宅に帰る蛭田は、まちがいなく地元が誇るヒロインだ。
高校1年生の時に早くも「ゴルフで活躍することで鮫川村を知ってもらえれば」(鮫川村広報誌“さめがわ”2013年7月11日発行)と口にしていた蛭田。歳月を重ねるごとに、着々と村の名を広めている。
優勝こそないが、18試合中6試合でトップ10入りし、そのうち2試合が2位タイと安定したプレーを続けている今季。この日の1ラウンド2イーグルを、ツアー2勝目への序章とするべく、残り2日間に挑む。
蛭田みな美(ひるた・みなみ)
1997年7月15日生まれ、福島県出身。2016年プロテスト合格。学法石川高校時代の14年に女子アマチュアゴルフ最高のタイトルである日本女子アマ選手権を制覇。プロでも活躍が期待されたが、22年までシード権には手が届かず。肉体とパッティングの改造をして臨んだ23年シーズン、CAT Ladiesで初優勝を果たす。ユアサ商事所属。
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